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お帰り キネマの神様 (文春文庫 は 40-7)

お帰り キネマの神様 (文春文庫 は 40-7)

お帰り キネマの神様 (文春文庫 は 40-7)

作家
原田マハ
出版社
文藝春秋
発売日
2023-11-08
ISBN
9784167921248
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「お帰り キネマの神様 (文春文庫 は 40-7)」のおすすめレビュー

映画監督・山田洋次×小説家・原田マハ! ふたつの才能が掛け合わさった、映画愛たっぷりのコラボ小説

『お帰り キネマの神様』(原田マハ/文藝春秋)

 映画監督・山田洋次氏と、小説家・原田マハ氏。ふたりの才能がかけ合わさった究極ともいえるコラボ映画をご存じだろうか。それは2021年公開の映画『キネマの神様』。菅田将暉氏と沢田研二氏がW主演したこの映画では、“映画の神様”を信じ続けた男の姿がいきいきと描き出されている。原作は原田氏による同名小説『キネマの神様』(文藝春秋)。だが実は、この映画は原作とは内容がまるで異なるのだ。原作の登場人物の個性的なキャラクターを生かしてはいるが、山田監督は原作の重要なふたつのエッセンス、「映画愛」と「家族愛」を抽出して深めつつ、さらにそれに自身の若き日を重ねて、完全に監督自身の作品にした。だからこの映画は小説の単なる「映像化」ではなく、ふたりの才能を掛け合わせた奇跡の作品といえるのだ。

 原作をもとに新しい物語を生み出すのは、原作に対する深い読解と敬意、真の想像力がなければできないことだろう。だからこそ、原田氏も監督の脚本を初めて読んだ時、その内容に深い感銘を受けたらしい。そして原田氏は、映画の内容をさらに発展させて再…

2023/11/8

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お帰り キネマの神様 (文春文庫 は 40-7) / 感想・レビュー

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fwhd8325

映画は映画として楽しみましたが、元々の原作の方が格段好きです。ノベライズはあまり読むことはありませんが、俳優さんたちが演じているものと言葉を紡ぐものとでは、その時何を感じたかによって印象は大きく異なるものと思います。私は沢田研二さんが大好きですが、このノベライズで本来演じるはずだった志村けんさんを重ねながら読みました。志村さんが演じていたらと思う面が多くあるように感じました。

2024/01/19

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

(2023-145)原田マハ原作の「キネマの神様」を山田洋次監督が映画化した「キネマの神様」を原田マハが再びノベライズ。だから「お帰り」なのね。こうして見ると原作と映画はストーリーが全く違うことがわかる。だけど共通することが二つある。それは映画への愛と家族の愛だ。映画ではゴウ役は沢田研二さんだったそうだが、最初にキャストされたのは志村けんさん。彼の演じるゴウが観たかったなあ。映画「鉄道員」での志村さんの演技はとても印象に残っている。「いや〜、映画って、ほんっとにいいものですね」★★★+

2023/12/05

Sato19601027

原田マハ先生が父親をモデルに書いた小説を原作とした映画「キネマの神様」のノベライズ版。映画で菅田将暉さんと沢田研二さんが演じた主人公の円山郷直(ゴウ)に、志村けんさんの顔が重なり、頭の中では、勝手に志村さんをイメージして読み進めた。若い頃に大きな失敗をして、それを引きずったまま年を取り、ギャンブルとお酒に逃げていたゴウが、家族の愛に支えられ、大好きな映画で自信を取り戻すという山田洋二監督の描いた世界観に、映像だけでは伝えることの出来ない心の機微や表現も加わり、圧倒的な感動が本の中に広がっている。

2023/11/15

ピース

「キネマの神様」とは全く別の話だった。そのつもりで読めばこれはこれでありかも。ゴウはこれだけ滅茶苦茶な生活をしながらよく奥さんや娘に愛想を尽かされなかったものだ。テラシンが本当にいい人だった。

2024/01/30

あみやけ

元作は本当に良かった。まさに5+です。それを映画化ということで喜んで映画を見に行きました。山田洋次監督で。でも、原作とまったく違い、がっかり😖今回はその映画を原作者の原田マハさんがノベライズ。映画と比べたら悪くはないですが、元作にはぜんぜをかなわないですね。★4 とにかくオリジナルがおすすめです。

2024/01/05

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