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コモンの再生 (文春文庫 う 19-28)

コモンの再生 (文春文庫 う 19-28)

コモンの再生 (文春文庫 う 19-28)

作家
内田樹
出版社
文藝春秋
発売日
2024-03-06
ISBN
9784167921910
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コモンの再生 (文春文庫 う 19-28) / 感想・レビュー

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ひと

私有地を囲い込み生産性を上げてい くという資本主義は行き詰まってきてる。かつては土地、動物、生産手段などはみんなで共有していていた。今こそ、コモン(共有地)を広げていき、次の世代に繋ぐことが必要ではないか、という提言が、書かれているのかなと思いました。

2024/04/25

しゅー

★★内田先生はリベラルとして括られることが多いけれど、いい意味で「保守」の一面を持っていると思う。人間の理性に過大な期待を寄せないし、伝統についても廃止するだけの合理的な理由がない限りそのまま残そうとする。また、我々が言語化できない時代のイヤ〜な気分を的確に言葉にして整理してくれる。何より、人間の負の側面を否定しないで寛容を説いてくれるのがありがたい。いつもながらの村上春樹論も楽しませていただいた(乞復刊『村上春樹にご用心』)。政治家の具体名が出てくるとちょっと残念な語り口になってしまうのがもったいない。

2024/03/26

へい

とても良いコラム集だとは思うのだけれど、一番最初に思い出せるエピソードが、小学校時分に平川克美さんと発行した壁新聞が発禁処分になったことである。その内容を出版不況の出版社に持ち込めば、なかなかのヒット作が生まれる気がする。巻末の斎藤幸平さんとの対談を読んでいて、次の次の大統領選の候補者が数字通りに行けば平等に重きを置く候補者が生まれるということで、そうなれば外圧に弱い日本も少しは変わるのかなと思ったので、なんとかあと4年サバイブしていこうと思った。瞑想と合気道の話も面白いなと思いながら読んだ。

2024/04/26

TOMTOM

人生相談とうたっているが、時事にまつわる質問が多く回答はこの間の内田先生らしい回答です。内田先生の本を読むたびに、自分の教養のなさやモノの見方の狭さ、思慮の浅さを痛感します。だから、定期的に読むのですが。

2024/05/03

totssan

 コモン≒共通、共有の概念から、昨今の国内外事情を概括しつつ課題提示をする。本書は他の先生本よりもよりトホホ感が満載な気がした。海外在住の日本人の「日本やばいよ」論とは異なるのだが。いつもながらのご指摘に慄きつつ、新たな考える視点、ヒントを得られるので毎回入手しては唸っている。そう、先生のシリーズも考えるヒントなのである。

2024/04/11

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