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この国を蝕む「神話」解体 市民目線・テクノロジー否定・テロリストの物語化・反権力

この国を蝕む「神話」解体 市民目線・テクノロジー否定・テロリストの物語化・反権力

この国を蝕む「神話」解体 市民目線・テクノロジー否定・テロリストの物語化・反権力

作家
佐々木俊尚
出版社
徳間書店
発売日
2023-09-28
ISBN
9784198656843
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この国を蝕む「神話」解体 市民目線・テクノロジー否定・テロリストの物語化・反権力 / 感想・レビュー

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よっち

先端テクノロジーの進化と逆行して、旧態依然のステレオタイプがこの国を停滞させていることに、我々の多くはまだ気づかないままだ。未来の社会を思考するために、視点を変えてみることを勧める一冊。マイノリティの目線に縛られるメディアや物価高=悪、軍部の暴走、権力者と反権力の二分論、新聞の影響力やフェイクニュース問題、右派左派の変化や環境と生活の神話など、新しく始めることにむやみやたらと忌避感を抱いたり、過剰反応しすぎると前に進めないのも確かで、感情論で思考停止するのではなく、もう少し建設的な議論がほしいところです。

2023/11/13

たーくん

徳間書店。先端テクノロジーの進化と逆行して、日本の社会には神話のような古くさい価値観が居座り続けている。権力は常に悪で、庶民感覚は常に正しく、弱者は守られるべき存在であり、人工的なものは危険で自然由来が最良……そんなステレオタイプがこの国を停滞させている。未来を思考する道標としての最新論考。

2023/12/06

Ryoichi Ito

第4章「右派と左派の神話」が面白かった。天皇を崇拝するのは「右派」のおはこだったが,最近は天皇を利用する左派が現れたという。立憲民主の川内議員は「陛下が開会式で「大会の中止」を宣言するしか,最早(オリンピックを)止める手立ては無い」と書いた。共産党の大門議員は「明治天皇も雲の上で(カジノ解禁を)怒っておられます」と。「安倍首相にとって憲法遵守の天皇陛下はやっかいな存在になりつつある」(上田樹)というに及んでは。

2023/12/04

南チョ

ジャーナリストの佐々木俊尚さんが、日本社会について論じた著書。書いてあることには概ね賛同する。文章は、もう少し練った方がよい。校正さんには頑張ってもらいたかった。以下、メモ。「太陽光発電のために国民は大きな負担を強いられている」「ヒトラーを個の独裁者ではなく力学として見る」「細分化された職能集団の限界を埋める存在が必要」「日本のマスコミは主語のない批判が得意」「団地をまとめてではなく徐々に分譲した佐倉市のユーカリが丘は、コミュニティの維持に成功」…

2023/12/26

ふくちゃん

図書館本。私は以下のように知識・スキルのありかたを考えている。(お題目だけになっている懸念大ですが) 三階層の基底が一般知識。これは常にアップデートする。中階層が仕事や趣味等の個人レベルの専門領域。上階層が下・中階層の上に立つ高い専門領域。社会・他者に貢献できるレベルが求められる。「職能集団」の概念はその上階層に該当するのかもしれない。少しでも集合知の末席となれるよう磨いてゆければいいと思う。また、陰謀論 (大好き…) やデマ等にはまらないようすべての階層について大局観を養う必要性を感じた。

2024/04/19

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