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恋々 (徳間文庫)

恋々 (徳間文庫)

恋々 (徳間文庫)

作家
東山彰良
出版社
徳間書店
発売日
2020-09-04
ISBN
9784198945923
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恋々 (徳間文庫) / 感想・レビュー

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ざるこ

中国人女性との恋から始まるノブの迷走とも青春とも冒険とも言える体験。「入れ歯の入った水でも飲んでるよう」「核実験でもやったらよさそうな荒野」初読み東山さんの文章は例えがキレてて好み。恋はきっかけに過ぎない。中国に渡ったノブが人や文化に触れ体感すること。歴史に振り回された庶民の諦めとか不条理とか聞けばきっと誰もが反発したくなる。でも非力な思いつきの正義を振りかざしたところで救われることはない。現実は残酷。社会の大きな流れには身を委ねるしかない。やるせないけどひきこもりだったノブの自己主張は成長の証だと思う。

2020/10/23

T.Nishimura

途中までは勘違いな若者のはちゃめちゃな恋物語かと思っていました。会話やエピソードが可笑しくて、逆にそれが哀愁を誘うというか、何とも捉えどころのない感じでした。それが、最後のパートで中国内を車で疾走する辺りから、硬派な展開になって、物語の背景の濃さに読後はしばし茫然としました。東山彰良さんは初読みですが、なかなか面白い小説でした。

2020/10/12

DEE

手紙をネットの裏掲示板に晒されたことから引きこもりになった主人公の高良。 入学したFラン大学で中国人に恋をし、それがきっかけとなり彼は中国へ渡る。 自分探しという表現はあまりにもチープだけど、盗難車を輸送しながら広い世界で足掻くことで、見えていなかったものが見えるようになっていく。とにかく今の場所から一歩でも先に進むこと。わかっていてもそれは現実世界では難しいことかもしれない。でも高良は身をもってその大切さを教えてくれる。

2020/11/05

マサキチ黒

なんだこの中2病の主人公は。最後まで持つのか?「ミスター・グッドドクターを探して」の失望感が蘇る。もともとは「さよなら的レボリューション再見阿良」の改題したものだとの事。360頁のうち、250頁までは評価に値するモノではない。革命から逃げてきたからキスしてくれと騒々しい男に姉が「帰って来るな。そのまま中国でのたれ死ね!」と叫ぶのも道理。ただ、終盤は奇跡的ワンダーランドだ。そこにたどり着くまで耐えられるのか、が問題の物語。東山さんのファンになってから読んではいかがかと存じます。もちろんオススメです(笑)。

2021/03/22

k&j

良かった!元々、こういうバカな若者が鬱屈を抱えながら勢いだけで外国に行っちゃったりする話は大好きな部類なので、その国でどうしようもない現実にぶつかって立ちすくんでしまうという展開とか、正直かなりお決まりの流れなんだけどでもそれがいいと思ってしまう。いつまで経ってもこういう青臭いものに引かれてしまうんだなぁ。東山さん、「流」が期待していたほどでも…という感じだったんだけど「僕が殺した人〜」も良かったしもう1回フラットな気持ちで読み直してみようかな。

2021/04/30

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