南米風の近未来世界を舞台に美形AIと性悪悪魔が大暴れ!『DEVIL’S DOOR』東山彰良インタビュー
主人公ユマ・ロリンズは、マニピュレイテッドと呼ばれる人間型のAIだ。凄腕の悪魔祓い師である彼は、今日も相棒アグリとともに、人間に取り憑いた悪魔どもを退治してゆく。いつの日か、魂を手に入れるために――。直木賞作家・東山彰良さんの新作『DEVIL'S DOOR』は、AIと悪魔のコンビが奇妙な事件に巻き込まれてゆく、という刺激的でスタイリッシュなミステリー長編。
東山彰良 ひがしやま・あきら●1968年台湾生まれ、福岡県在住。2003年『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。09年『路傍』で第11回大藪春彦賞、15年に『流』第153回直木賞、16年『罪の終わり』で第11回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。他の作品に『ブラックライダー』『夜汐』『僕が殺した人と僕を殺した人』などがある。
「人間そっくりに作られながらも魂を持たないAIと、人間を堕落させようとする悪魔。魂について並々ならぬ関心を抱いている二者が、バディを組んだら面白いんじゃないかというのが出発点です。編集者と遊んでいる時にふとアイデアが浮かんで、『こんな話はどうだろ…