文学:ポスト・ムラカミの日本文学 カルチャー・スタディーズ
文学:ポスト・ムラカミの日本文学 カルチャー・スタディーズ / 感想・レビュー
潮見
「むしろ春樹と龍は真逆じゃん」とか思っていたが、真逆だからこそ並べられるのか(とは言え港町出身である点や、サブカルの使い方は確かに似てる)。/「戦争」「国家」「超国家的システム(?)」に感心がいった龍ではなく、内へ内へと潜った春樹が数十年後にイスラエルで「国家と民」を語り、スペインで原発について語るというのはとても皮肉的。けれど、そんな事には、もう誰も感心がない。/綿矢りさ(まだ芥川賞を取っていない)の名前に触れたことに驚き。/あとさぁ…、渋谷系とかJ文学とか…も少しいい名前はなかったのか。
2012/02/02
ミツ
再読。自分の文学に対する見方や小説の趣味を決定づける原点となった、思い入れ深い一冊。 春樹と龍、二人の村上以後25年間の、80〜90年代の日本の文学史を著者独自の視点と偏りでもって整理する。 論理的な厳密さにはやや欠けるが、現実の日本の社会における出来事とその時代の文学がどのように関わりあってきたが上手くまとめられていてわかりやすかった。 ただしやはりボリュームが不足していて、幾分物足りない気もする。 何も知らない人が80〜90年代日本文学についてざっと知るにはいい作品だと思う。
2010/12/23
hiratax
(20060712)仲俣暁生という名前を最初に意識したのはこの本だと思う。「極西文学論」は無理くりだけど、こっちは良。サブカルチャーと文学の一体化がわかる。
2006/07/12
テキィ
高校からあと、あまり本を読んでいなかったんだなぁと思った。著者のお勧めを読んでみます。あと、左のブックデザインだけど、印刷色のグリーンはRGB色で実際は違うよね。どうでもいいけど。w
2009/05/27
FlowerLounge
ダブル村上論ではなくそれ以降の日本文学論
2008/06/06
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