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余命10年 (文芸社文庫NEO)

余命10年 (文芸社文庫NEO)

余命10年 (文芸社文庫NEO)

作家
小坂 流加
loundraw
出版社
文芸社
発売日
2017-05-15
ISBN
9784286184920
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「余命10年 (文芸社文庫NEO)」のおすすめレビュー

「すみません……甘くみてました」「後半は電車で読まない方がいいですよ」。書店員からも映像化にして欲しいと大反響! ただの泣ける小説ではないその理由は?

『余命10年』(小坂流加/文芸社)

 『余命10年』(小坂流加/文芸社)は、20歳の時に不治の病となり、「余命10年」という現実を突きつけられた茉莉(まつり)という女性が主人公の恋愛小説だ。

 ある時彼女は、同窓会で出会った和人(かずと)と恋に落ちてしまう。自分を「普通のOL」と偽り、余命のことを隠したまま愛する人と過ごす幸福で残酷な日々。

「10年」という命の期限。その逃れられない現実がいよいよ迫り来る時、茉莉はある決断をする――。

 本作は、発売6ヶ月で売り上げ20万部を突破した衝撃作で、来年1月で創刊1周年を迎える文庫レーベル「文芸社文庫NEO」で最大のヒットとなっている。発売直後からSNS上では数々の感想が寄せられている。また、静岡書店大賞実行委員会が主催する「第六回静岡書店大賞」の「映像化したい文庫」部門にも『余命10年』が選ばれている。この小説のモデルとなった女性は、著者自身なのではないかというウワサがあることも含め、大きな反響を呼び、映像化を望む声も多い。

 本のスペシャリストである書店員さんからも、続々と感想が寄せられている。

すみま…

2017/12/9

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余命10年 (文芸社文庫NEO) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

始めは少々読み進めるのに時間がかかるなぁと思っていたけれど和人が登場してからは一気読みしました。余命が10年とは、一番きらきらしている20代の女性にとっては残酷な告知だと思います。10年もあれば、したいことし尽くして死ねるのでは?なんて浅い考えが浮かぶのは、命に期限が設けられていないからなんだと実感。茉莉を通じて、死の恐怖や、残りの時間が少なくなる辛さや、好きな人の幸せすら願えなくなる苦しみを知って、もっと大切な人を大切にしないといけないし、感謝や愛情はストレートに、出し惜しんではいけないなと思いました。

2019/04/03

カメ吉

余命10年という何とも分かりづらい時間に感じましたが読んでいて辛かったです。茉莉が過ごした時間が結局良かったのか?それとも辛いものだったのか?途中波がありましたがクライマックスはさすがに引き込まれました。「死」と向き合う事をいつかは考える時がくればまた再読したい作品かな。色々と考えさせられた作品。

2017/10/03

三代目 びあだいまおう

大雨の中で懸命に鳴いている蝉がいた。限られた命の時間をムダにしたくないのだろう。本作は弱冠20歳の女性が遺伝性の難病で余命10年を宣告され、尽きる命のタイムリミットまでの【生きる】を描いた作品。虚飾も誇張もなくただ純粋に生きた余命10年。ラスト約50頁の感涙!どんな有名小説家だって紡げないリアルと感動に満ちていた。涙、落ちる涙が止まらない。命を懸け捧げた思いがもたらした顛末、そして奇跡!きっと天国で嬉しくて泣いてるだろうな!選択は間違ってなかったと!私はしっかりと生きたのだと。ただただ、ありがとう‼️🙇

2020/08/17

青乃108号

何でこういう余命系の本に弱いんだろう。それはきっとそろそろ俺にもその時が来るからか。あと10年生きられるかどうかもわからない。突然その時を迎えるよりも、余命何年、ってわかった上で準備を整えて逝きたいな、とは思った。その他の感想は特にありません。

2022/10/22

ウッディ

難病で余命10年と宣告された20歳の茉莉。思い通りにならない身体と何でもできる友人への嫉妬心を持て余し、穏やかに生きようとする彼女は、同窓会で和人と出会う。一見、難病物のラノベ風展開だが、この小説を書き終えて早世した作者の死に対する真実の言葉が溢れています。「過去は変えられない。けど、未来さえも変えられない。」誰かを好きになると生に執着してしまうが、愛する喜びや輝きを知り、葛藤する茉莉の苦しさは、経験しなければ出てこない想いであり、作者が命を削って、この世に残した作品だと思えました。面白かったです。

2019/04/26

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