コロナ禍の一年を冷静に観察してきた小説家の日記。悪質なデマが流布した過去の悲劇から学ぶべきことは? 桜庭一樹氏『東京ディストピア日記』(河出書房新社)は、東京で暮らす小説家がコロナ禍と向きあった日々を日記形式で綴った本だ。2020年1月からの1年間に起きたコロナ関連のニュースやデータを冷静な筆致でくまなく網羅し、かつ、著者の日常に起きた細かな… もっと見る