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あらしの白ばと

あらしの白ばと

あらしの白ばと

作家
西條 八十
芦辺拓
出版社
河出書房新社
発売日
2023-07-26
ISBN
9784309031194
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あらしの白ばと / 感想・レビュー

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海猫

「西條八十集 人食いバラ 他三篇」が楽しめたので「あらしの白ばと」も読みたいと思っていた。ページを繰るとこちらも滅法面白く一気読み。主役少女三人が美少女、守るヒロインも美少女、とにかく美少女度高し。少女がピストルを持っていて高級車を乗り回したりするのは、70年ほど昔の小説ならではの大らかさ。ただし、展開は躊躇がなくアップテンポ。悪漢らは容赦ないが「白ばと組」はその上をいく。銃撃戦や格闘戦に強く、頭までキレる。山場は異常にド派手だが「少女の敵を少女の手でうつ」とばかりに剛腕でまとめる。続刊は出たら必ず買う。

2023/08/17

のりすけ

美しき乙女たちが悪人どもを退治していく痛快活劇冒険少女ロマン。「おとめべんけい」の武子ちゃんが良いわ~。今の時代感覚で読んだら「?」となるところもあるものの、当時の少女たちはソキワクしながら読んでたんだろうなー。出来ますれば『幽霊の塔』も復活してほしいです。『あらしの白ばと』だからかろうじて許せるけど、『(ベランダ)荒らし(フンで)のドバト』だったら絶滅しろ!って気になるってーの←鳩超絶苦手嫌い派閥。

2023/11/25

スイ

子どもの頃の憧れは、江戸川乱歩の少年探偵団だったのだけど、女の子はなれないのだろうなと悲しくも思っていた。 それを全て叶えるような、少女たちの冒険活劇! 毒蛇、ピストル、隠し部屋の監禁、変装の達人…。 これでもかとてんこ盛りで、楽しく読んだ。 子どもの私に手渡したかったなー! ただ、時代的に仕方ないところはあるのだけど、少女のための物語なのに少女たちの勇敢さや秀でた能力を、「まるで男だ」「女じゃない」という書き方で表すのはやめてー。

2023/10/29

ほたる

少女活劇。アクション映えしていて絵が頭に浮かんでくる。分かりやすい悪党に対して正義でもって制裁を加える。表紙の3人の少女たちの多彩な動きに魅了され、ページをめくる手は止まらない。これほど胸が高まりワクワクしながら楽しく読める物語があるだらうか。

2024/03/17

alleine05

微妙。言いまわしの古さやツッコミどころ満載の展開は、まあこれも味の一つかと楽しめないこともなかった。巻末の解説で語られている通りこざかしい理屈よりも荒唐無稽でもどんどん突き進むような問答無用の勢いというのは娯楽小説の醍醐味の一つだと思うし。でもそのへんを踏まえてもいまいちこの作品のストーリー展開が自分にはぴんとこなくて惹きつけられるものを感じなかった。

2023/09/02

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