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プリニウスと怪物たち (河出文庫)

プリニウスと怪物たち (河出文庫)

プリニウスと怪物たち (河出文庫)

作家
澁澤龍彦
出版社
河出書房新社
発売日
2014-08-06
ISBN
9784309413112
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あらすじ

古代ローマの大博物学者プリニウスが書いた『博物誌』は当時の世界の見聞を収めた大事典として名高いが、なかでも火とかげサラマンドラや海坊主、大山猫など幻想的な動物たちが面白い!新アンソロジー。

プリニウスと怪物たち (河出文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

ヤマザキマリ、とりみき合作のコミック「プリニウス」を読み名前だけ知っていた人物の「博物誌」を読もうとは思わないのですが、渋澤さんが書いておられるのでこれを読んでみました。題名のように怪物のような人間とか結構このような分野が好きな人は楽しめるのではないかと思われます。渋澤さんもプリニウスに負けず劣らない博物家でいらっしゃるので、結構自由な発想をされている感じがしました。

2017/05/12

絹恵

"人間はそもそもいかなるキマイラ(噴火獣)であろうか。何という奇妙、何という怪異、何という混沌、何という矛盾にみちたもの、何という驚異であることか。あらゆるものの審判者にして、地中の愚かな虫けら。真理を託された者にして、不確実と誤謬の溜り場。宇宙の光栄にして、宇宙の屑(『パンセ』より/パスカル)"人間は綯い交ぜの世界に夢を見ます。それは人間の抱えきれなくなった矛盾を怪物たちに映しているようだと思いました。澁澤さんの文章に興味を掻き立てられ、良い夢を見ることが出来ました。

2014/11/22

そふぃあ

河出文庫から出てる澁澤龍彦シリーズを読破しようと思う。これは第一弾。ミノタウルスやサラマンドラなどの想像上の生き物について書かれたエッセイ。神話集などよりとりとめがないので頭に入ってきやすかった。第二弾は気が向いたら書店で購入します。

2018/06/01

春ドーナツ

「またお会いしましたね」スキヤポデスに親近感を覚えている。「大きな一本の足を頭の上に持ち上げた愉快な格好」(10頁)がトレードマークです。幹に背を預けて木陰に憩う素晴らしさを教えてあげたい。それとも木の無い土地に住んでいたのだろうか? 彼ら(彼女ら)の子孫は「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる古傘の妖怪かも知れないと空想する(ダーウィンの進化論)。眩い日差しからはより安全に守られて(ところで足はUVカットしたのかな)、平原を走り回るのも良いけれど(すごいぴょんぴょん)、大空に向かって飛翔することだってできるのだ。

2018/11/01

em

とくに海外文学を読む時に惹かれるモチーフの多くを、私は澁澤から教わった。エーコの『バウドリーノ』でスキアポデスが登場したときの興奮、スキタイの羊、マンドラゴラ、ルドルフ二世にデューラーの犀…。異形を、人の想像力を、ただ受け入れて、自由に面白がるという楽しみ。「抹香臭い」批評や、場違いのフェミニズムを持ち込むことなしに。私の読書を、この人が幾分か豊かにしてくれたことは間違いない。

2018/01/20

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