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あるいは酒でいっぱいの海 (河出文庫)

あるいは酒でいっぱいの海 (河出文庫)

あるいは酒でいっぱいの海 (河出文庫)

作家
筒井康隆
出版社
河出書房新社
発売日
2021-08-05
ISBN
9784309418315
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あるいは酒でいっぱいの海 (河出文庫) / 感想・レビュー

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徒花

まあまあ。筒井康隆が初期のころに書いたショート・ショートをまとめた一冊。ショート・ショートとしてのおもしろさはあまりないけれど、物語の背後に回ってジャーマン・スープレックスを仕掛けながら床に叩きつけるような展開はいかにも筒井センセイっぽくて嫌いじゃない。事件編と解決編に分かれているミステリーっぽい作品があってオッと思ったけど、結末を読んでなんか脱力してしまった。

2021/09/28

藤月はな(灯れ松明の火)

古書店市で手に入れた本。改めて確認したら、私が持っているのは集英社文庫版だった。どこから読んでも大丈夫。世の中への皮肉と毒っ気たっぷり。爆笑の表題作、セクハラ・パワハラ・モラハラの原理をまざまざと見せつけられて怒りで目が眩む「いいえ」、「底流」、立場逆転の「陸族館」、嫌な連鎖反応の「電話魔」、題名に納得の「怪段」。特に「体臭」は高校時代から愛用していた化粧水が販売中止になった時に感じた哀しみと必要なのに代用品が思い浮かばない事への焦燥を感じた時を思い出しました。

2023/08/17

優希

面白かったです。筒井サンのショートショート集。未発表の初期作品の寄せ集めといった感じでしょうか。グロテスクでナンセンスなものばかりですが、それが味なんですよね。

2021/11/15

おにく

しゃれた表題作とトリスおじさんの軽快な組み合わせが目を引く傑作短編集で、私も以前、この表紙の旧版が欲しくて、中古本を探しまわったことがあります。60~70年代のSFブームを牽引したという筒井さんのSFやファンタジー物を読むと、こういう空想を楽しむ感性が刺激され、とてもワクワクしました。ブラック要素も少なめで、普段、あまり本を読まない人にプレゼントしたいくらい、手に取りやすい一冊でした。

2023/05/12

そふぃあ

筒井康隆の短編集は本作が初めてだったのだが、解説/あとがきを読むと、本作は未収録作品ばかりを集めた短編集らしい。「逆流」のような下品なものから「睡魔のいる夏」のような切ない作品まで、作風の振れ幅の大きさが面白かった。 コアな読者向けと感じたので次は、解説で傑作とあった「佇むひと」が収録されたものを読んでみようかなと思った。

2023/08/11

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