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ヴァインランド (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第2集)

ヴァインランド (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第2集)

ヴァインランド (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第2集)

作家
トマス・ピンチョン
佐藤良明
出版社
河出書房新社
発売日
2009-12-11
ISBN
9784309709635
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ヴァインランド (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第2集) / 感想・レビュー

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starbro

世界文学全集完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11684481?sort=book_count&order=desc 第二十三弾 Ⅱ-11です。本書は、ファンキーでドラッグ・セックス・ロックンロールな小説でした。本書が世界文学全集で良いのか疑問です(笑) 続いて第二期ラストⅡ-12へ。 https://www.kawade.co.jp/np/special/3677774465/

2022/02/05

藤月はな(灯れ松明の火)

出だしが「1984年」の頃で精神病を装って生活保護を受けている主人公の親父がzoidなんてそんな遊び心満載な出だしを前に読まない訳がないでしょ!!しかし、出だしが元で引っ張り込まれたが、読み進めるのが大変だった…。実際、ニンジャ登場で一気に物語に引き込まれたものだし(笑)『LAヴァイス』同様、60〜80年代の映画や音楽、ドラッグなどのサブカルチャー要素をふんだんに取り入れた大作。しかし、学生運動家だったzoidの過去が明らかになるにつれての切なさはなんだろう…。日本もアメリカと同じ道を歩んでいるだろうか。

2016/06/18

どんぐり

ヘビーな読書体験。1950~70年代アメリカのドラッグ、ジャズ、ビート、サイケデリック、TVなどサブカルチャーをあまねく知り尽くしたかのような脚注。そしてピンチョンのこの大作。ゾイドとフレネシ、その娘のプレーリィ、DLとタケシ、ブロック・ヴォンド、次から次と人が現れ、過去に飛び、現在に戻り、油断をしているとどこを読んでいるかわからなってしまうジャンクな時空に放り出されてしまう。いやいやくたびれてしまった。しばらくピンチョンはいいや。

2014/01/09

Vakira

「あんたのパラノイヤ 元気いいなぁ!」ストーリー展開はタランティーノ映画。世界観は伊坂幸太郎。少女の母親失踪事件がカリフォルニアから舞台は東京になったり、九の一は出てくるは、ヤクザが出てくるは、「ゴジラ」の監督に類似した名前の猪四朗教授は出てくるは。ビンチョンかなり日本御精通の御様子。スター・ウォーズ等知っている映画話が出てくると嬉しい。とうとう「2001年宇宙の旅」の音楽やモノリスの話も登場。

2016/06/22

ヘラジカ

ピンチョン作品は3作目だが、例によって筋書を追うのにも難儀する程の滅裂さ。むしろ3作読んだ段階ではこれが一番苦労したかもしれない。滅裂と書いたがピンチョンは一度バラバラにして繋げる作家だ。時空や視点や著者の知識などを一見脈絡のない形で継ぎ接ぎに繋げていく。読むのに酷く疲れるが、乱雑かと言うとそうではない。整合性がないようでいて全体として見ると、パッチワークではなく綺麗なステンドグラスのような鮮やかな光を放っているのだ。このカオスこそがピンチョンの醍醐味であり、読者には高い壁にもなっていると言えるだろう。

2015/11/02

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