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白蟻女 (光文社文庫 あ 71-2)

白蟻女 (光文社文庫 あ 71-2)

白蟻女 (光文社文庫 あ 71-2)

作家
赤松利市
出版社
光文社
発売日
2023-08-09
ISBN
9784334100056
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白蟻女 (光文社文庫 あ 71-2) / 感想・レビュー

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H!deking

いやー利市先生こういうのもいけるんですね。遺言という短編と表題の中編の二篇が収録されています。どっちも面白かったですが、白蟻女は二回読みました。くーなんとも言えないこのラストがツボでした。映画化したら面白そうですね。利市先生には珍しくファンタジー寄りでしたが、家族の事とか人生とか振り返る良い機会になりました。

2024/04/09

いっこう

赤松さんは当たり外れの大きい作家のイメージで、久々に読んだ。血の通っている作品で一気読みでした。このくらいの短編のが好き。あとがきも含めてなんか良かった。

2023/09/20

みやしん

(本編)農家に嫁いだ嫁の矜持。動き出しは夫を取り合う本妻VS愛人の女の執念バトルだったが、お互いに憑依し合いそれぞれの思い出を巡る不思議な物語。世界が今より狭い時代だったから、百姓の意地を通しながらも金勘定と女に不器用なこの旦那でも女に縋られる魅力があったのか。最終的には時を戻した最良の結末を迎えるんだけど、おかげで最後の最後で登場人物がバタバタ増えるので、だったら愛人家族ともう少し関連付けてくれたらわかりやすかった。章分けが全く無くラストまで突き進むがスイスイ読める。

2024/03/20

カノープス

著者が描くのは【色と欲】そして【面の皮一枚剥がした人間の貌】。ハートウォーミングなものを目指しても、そこは外さない。ゴースト小説の仕組みならではの人の本音の暴き方が面白い。この人には、土にまみれて働く者・地に足つけて生きる生活への憧れや尊敬、畏敬が根底にあるとともに必ず金への言及がある。金がある事が幸せなのか、金では買えない幸せがあるのか…結局、どちらなのか。本書の二編を読んだ限りは、著者の中では二律背反しているように感じる。この命題にどんな答えを持っているのか、見届けたい。

2023/08/13

こまみ

赤松さん二冊目。読み終えて、こんなに暖かい気持ちになるとは。ほっこり。あっという間に読み終えました。

2022/09/23

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