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サロメ (光文社古典新訳文庫)

サロメ (光文社古典新訳文庫)

サロメ (光文社古典新訳文庫)

作家
オスカー・ワイルド
Oscar Wilde
平野啓一郎
出版社
光文社
発売日
2012-04-12
ISBN
9784334752484
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サロメ (光文社古典新訳文庫) / 感想・レビュー

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巨峰

平野啓一郎訳ということで話題のサロメの新訳。意外に読みやすくて、解り易い訳だと思う。短いし。まぁ、読み込めばいろいろ深いのでしょうね。ただ、本文が80ページなのに大量の解説等々を上乗せして750円超という価格にしたのはどーなんだろう?!と光文社には疑問を呈しておこう。無邪気だけど同時に残酷なある種の少女としてサロメが描かれている。

2012/04/22

ひめありす@灯れ松明の火

『ニンフェット』をまず思い出しました。幼く無知なのだけれど、その中にいかがわしい妖艶さを持つまだ少女未満の女達。だけど女であるが故に男を振り回し、破滅させる力を持っている。そして次に鬼子母神を思い出しました。わが身の罪悪を知り、グロテスクな程に熟れた柘榴を涙に濡れながら食べる女の悪魔。愚かで醜悪で、だけど直向きな母の眼差し。どちらもでも、強烈な白さと愛情の深さを感じます。初めて読むサロメは想像よりもずっといといけなくて、故に残酷でグロテスクだけど、純潔の無垢な乙女の様で、何より憐れな月の妖精みたいでした。

2012/06/21

molysk

王女サロメが、祝宴での踊りの報酬として義父ヘロデに求めたものは、預言者ヨカナーンの首だった。新約聖書では、母である王妃へロディアが、不義の婚姻を非難した洗礼者ヨハネの処刑をサロメに唆したとする。無知で従順なサロメ。ワイルドの戯曲におけるサロメは、淫靡な毒婦、豪奢で耽美で幻想的。これが従来のイメージだった。本書では、訳者の平野啓一郎が、ワイルドの表現したかったサロメに立ち返るとして、少女的で愛らしく純真、だが母親から身に覚えのない淫婦性を受け継いだ存在、言い換えればキリスト教の原罪を担う存在として描く。

2019/11/29

mii22.

福田恆存訳、原田マハ『サロメ』読了後、あのマチネの平野氏訳がどのような『サロメ』に訳されているのか興味を持って。まったく違った印象の『サロメ』に戸惑ったが、あとがきを読んで納得した。宮本亜門氏の舞台化原作として書かれたため、とても現代的な言い回しになっているのと、それまでの怪物的妖婦のサロメ像から離れ、純真な恋する少女ゆえの残酷さに重きをおいたサロメになっている。訳者の意図は成功していると思うが、私の好みはやはり格調高い福田訳の『サロメ』だ。

2017/03/16

夜長月🌙新潮部♪

オスカー・ワイルドの作品は2作目。あの童話「幸福の王子」と同じ作者とはとても思えない問題作。無垢な乙女の持つ残虐性は、無知であることの恐ろしさと純粋性をあらわしているのでしょうか。空っぽな愛に込められた恐ろしいまでの情熱は死をも厭わない神に報われてしまいます。世界各国で上演されている華麗なる血塗られた舞はどのようなものなのでしょうか。消化不良でした。

2017/05/11

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