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危ない恋愛 (知恵の森文庫)

危ない恋愛 (知恵の森文庫)

危ない恋愛 (知恵の森文庫)

作家
名越康文
出版社
光文社
発売日
2005-10-06
ISBN
9784334783907
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危ない恋愛 (知恵の森文庫) / 感想・レビュー

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テツ

恋愛に限らず人間関係全般に言えることなんだろうけれど、自分が幸福にならない関係から抜け出せずそこに依存してしまうのはきっと自分に理由がある。無駄に感情移入をしないフラットで楽しい人間関係を築くことが得意な人間でも、特別な相手に対してだけはそうした技術が役に立たずに全てが崩れていくことはよくある。ドツボに嵌り流されている渦中では絶対に気づかない、気づきたくないことなので、そうした只中にいる人間がこうした本に救われて抜け出せる確率は低いだろうけれど、そうなる前に知識として蓄えておくことは有効なのかもしれない。

2021/02/22

ラーメン小池

現代の加藤諦三?とも覚しき名越先生の(恋愛)心理分析本。初版が2005年と10年前の著作だが古さを感じさせない。恋愛不全のパターンを、過剰適応、共依存、集中欲求、DV、エクスタシーを迎えたくない症候群など硬軟取り混ぜた分類を行い、さらにそれらの根源的な背景として「基底欠損」を挙げる。「私は今、なんでここに存在しているだろう」「私が存在している意味なんてないじゃないか」という問いを乗りこえる、つまりこの自己の存在の揺らぎを、自分自身のクリエイティビティの創造へ反転させる、といったフレーズが印象に残った。

2015/11/06

晴れ女のMoeco

「ダメ男」ではなく「ダメ男から抜けられない私のダメな部分」に焦点をあてる感じ。読みやすいし、的確に、えぐられる。DV男が女性に虚像を見る……は、ものすごくわかる!聖母マリアを投影するなよった。10年前に読みたかったけど、よんでも危ない恋愛しちゃうんだろうなぁ。面白かった。

2019/11/03

ひとみ

引き込まれるようにするする読んでしまいました。DVやだめんずばかりを好きになるのをはじめ、恋愛あるあるな諸問題 を、その人のそういう環境でなりたつのかと、社会心理学の観点から追及している。その人と別れるたあと、別れたということは学習しても、自分のこういう恋愛パターンがダメだというところまで学習しなくちゃ、次こそと期待するいい恋愛はできないんだなぁーって発見しました。おもしろかったので、他の本も読んでみたい!って、思いました。

2015/11/20

【再読】過剰適応の人、共依存の人、遊ばれ体質の人、DVをする人、恋愛不感症の人の行動パターンが紹介されています。対談形式で、話が飛んで散漫な感じも所々あるけれど、専門的すぎず読みやすいです。私の父親はモラハラだったのですが、まるでうちの父親を見て書いたかの様に、この本の内容の勝ち組DVそのまんまだったので、初めて読んだ時は驚きました。今、読み返すと、他人への信頼感が欠如(基底欠損)した人、安定した人間関係を築けない人とは、距離を置かないと幸せになれないというのがよくわかります。当時は本当にキツかった…

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