刀と算盤 馬律流青春雙六
刀と算盤 馬律流青春雙六 / 感想・レビュー
もえたく
馬律流という武術を使う紗六家の当主が主人公の時代小説と聞いて、ちょんまげ版のホームズを想像してましたが異なってました。主人公が相棒を組む経営指南役と共に、市井の事件を商いの仕方を伝えることで解決するお仕事時代小説のようでした。個性的な仲間が集まっていく過程が楽しく、続編に期待です。
2019/01/14
ドナルド@灯れ松明の火
一見シリーズ物かと思ったが単発の、お仕事時代小説だった。プロットがユニークでしかもいかにもありがちなのでつい読み進む。 面白い 【1/9追記】単発と思っていたら、文庫書き下ろしで『ふりだし 馬律流青春雙六』というのが、2014に出版されていることを確認した。
2019/01/08
サケ太
他人にないものが力になるのは何時の世も同じ。軽快に読める時代小説。家伝の武術・馬律流の道場を開いている紗六新右衛門。弱く、家計も苦しい道場を守るためにやってきたのは、経営指南を生業とする一瀬唯力。江戸時代に経営コンサル業!?個性的な仲間たちとの出会い。依頼人の危機に対して、それぞれの個性が光る活躍。新右衛門と唯力の補い合っている関係性が好き。
2018/10/30
一五
貧乏侍の所に 転がり込んで来たのは〝こんさる侍〟唯力。その商売につきあわされているうちに、日々が楽しくなってきた新右衛門。といった軽めのやつで…。もしかしたら第2弾でるかも
2020/02/27
華形 満
主人公の唯力の漂漂としたキャラクターと、新右衛門のどこか頼りない部分がまるで漫才コンビのボケと突っ込みの様でなかなか面白かったし、唯力のコンサルティングは実にシンプルだが、現代のビジネスにも十分通じるものがある。最終章での「商いっていうのは、その人の人生を支えるものだ」「商いっていうのは、最後は心でするものなんです。」この基本を外してはいけない。下手な指南本よりも商売の基本が学べる良書。
2019/03/23
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