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一心同体だった

一心同体だった

一心同体だった

作家
山内マリコ
出版社
光文社
発売日
2022-05-24
ISBN
9784334914677
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一心同体だった / 感想・レビュー

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Ikutan

男子と違って女子の友情って繊細で、ちょっとしたことでくっついたり疎遠になったり。10歳から40歳まで。それぞれの年代の女同士の友情を軽快な筆致で描く、ロンド形式で繋がった連作短編集。そうだよね、色んな感情を経験して、人との距離の取り方って学んでいくんだよね。女性というだけで、大人になってから受ける理不尽な仕打ちについては、私はあまり経験は無いけれど、容易に想像はできるよ。山内さんの女性へのメッセージも伝わってきた。最重要課題は自分の中のミソジニーとの和解。女じゃなくて、人になること。刺繍の装丁が素敵。

2022/07/26

なゆ

ああ、なんかすごく抱きしめたいような本。この中のあちこちに、私がいる。小中高校大学大人になってからも、その時々で一生懸命に生きる私たちが。十歳から四十歳まで、わたしたちの平成三十年史。リレー形式に繋がる8つの話。友だちになったりなれなかったりケンカしたり、素直になれなくても、頑張っても報われなくても。はじめ思ってたような生き方じゃないかもだけどそこで頑張ってる、筒井麗子と大島絵里を応援しながら読んだ。最後の章は、女性のための格言(?)がぎゅう詰め。そうそうそうそう、の嵐。私もこのマグマ、吐き出さなきゃな。

2022/06/13

konoha

少女、女性、母、それぞれの年代の等身大の姿を書いた連作短編。約5年ごとの女性の変化を上手くすくい取る。平成の固有名詞は「あったなぁ」と懐かしくヒリヒリするものがいっぱい。特に94年、14歳の「片想いとおまじない」はうろ覚えだけどあった。山内さんメモ取ってたのかなと思うくらい、時代のキーワードが絶妙。主人公の居場所や悩みを丁寧に書き、語りの変化も鮮やか。単なるノスタルジックな回想に終わらず、現代女性がどう生きるかという問題を突きつける。40歳の「会話とつぶやき」は圧巻。女性ってくだらなく楽しく切ないなぁ。

2022/07/07

よつば🍀

赤裸々、かつ共感の嵐。平成の30年間、10代から40代まで其々の年代を生きた女性の姿を、その時々の世相を反映させて描いた作品。この物語のあちこちにかつての自分がいた。「女」「友情」これらの言葉に囚われ、らしくしてみたり、顔色を窺ったり、距離感を図ってみたり。女の敵は女と落ち込んだ時があれば、助けてくれたのもまた女友達だ。年齢を重ね経験値が増えても、結婚、出産、育児と悩みは尽きない。ジェンダーに対する思いも、まんま自分の経験と重なった。男も女も関係なく誰もが生まれて来て良かったと思える社会になりますように。

2022/06/22

ででんでん

いろいろな年代の女友だちの関係性が描かれる中に、女性に向けて送られている強いエールを感じた。世代は少しズレているが、至るところに共感があった。後半に進み、現在に近づくにつれてメッセージが、より切実に突き刺さってきた。友達同士の一心同体から…女性というくくりの一心同体性に訴えかける作品だったように思った。

2022/08/15

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