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少女病

少女病

少女病

作家
吉川トリコ
出版社
光文社
発売日
2011-08-17
ISBN
9784334927745
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少女病 / 感想・レビュー

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青蓮

初読み作家さん。タイトルに惹かれて読みました。それぞれ父親が違う姉妹、都、司、紫と少女小説家のシングルマザー織子の日常を描く。都のエピソードは自分自身と似てる部分が多く、読んでて切なかったけれど、彼女の幸福な未来が見えて良かったです。正直、織子みたいな母親は嫌いだけれども、彼女もまた「母親」に縛られて生きてきたことを思うと同情を禁じ得ないかな、と。「要するに家族というのは芝居のようなものなのだ。」これ、凄く解る。姉妹の喧嘩したりじゃれあったりする様子が微笑ましい。読んだら妹に会いたくなりました。

2015/05/22

えりこんぐ

恋愛系の妄想、かわいいもの好き...少女の心をいつまでも引きずったまま年齢を重ねると、病気と呼ばれるのね。気をつけよ。少女小説家の母と、それぞれ父親の違う三姉妹。個性がぶつかり合ってても、結局は仲良しなのがいい。いとこのユキがいいスパイス。【積読2】

2020/01/30

kana

少女病、という心惹かれるタイトルとさやかさんの美しい装画にジャケ買いした初めての作家さんの作品でしたが、おもしろかった!少女小説家で母としての仕事は一切しない織子としっかり者の長女の都、奔放な漫画家志望のフリーター司、思春期真っただ中で着々と美少女に成長中の紫の異父3姉妹の4人暮らしの日常をそれぞれの視点で綴った家族小説。結局、冒頭の少女病診断は誰のもので、若先生とは誰なのか、いまいち釈然とせず、不満が残るものの、女性なら共感せずにはいられない、四者四様の心の機微が丁寧に描かれていて好感が持てました。

2013/08/11

ぶんこ

この本に「若草物語」を当てはめないで欲しかったです。 共通するところは無いでしょう。 「若草物語」ファンとしては納得いきません。 無責任な母親が、少女小説を書くのってどうなのかなとも思いました。 織子さんは少女というより、単なる無責任な自分勝手な人。 「若草物語」の登場人物にはいないでしょう。 どうも「若草物語」に取り憑かれている私ですね。 どうにも嫌なものですから。 都さんと司さん、紫さんには幸せになってもらいたいです。

2015/03/28

巨峰

まるで少女のような少女小説家の母と、父親の違う3人の個性的な娘の物語。トリコさんの現時点での代表作かな。綺麗に4つに分かれたこの小説は端正でとても美しく感じました。そしてときどき地雷になる母が面白い。この母が一番中身は少女なのですけどね~。ただ、最近の若い作家さんに多いのだけど最終部分で語りすぎるのには違和感を感じてしまいます。やっぱりそこは語らずに表現しないと。続編は文芸あねもねに載っているということなのでそちらに進みます♪♪

2013/09/06

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