「変わらない店によって、いつもの自分が今日も肯定される」鋭い言葉にドキリとする片岡義男の珈琲エッセイ本 そのとき僕に閃いたのは、珈琲そのものについてではなく、それ以外の珈琲についてなら、僕にも書けることはあるのではないか、ということだった。 『珈琲が呼ぶ』(光文社)のあとがきで片岡義男氏はそう書いている。350ページを超えるこの本には、全45篇の… もっと見る