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V. 1 新装版

V. 1 新装版

V. 1 新装版

作家
トマス・ピンチョン
三宅 卓雄
Thomas Pynchon
出版社
国書刊行会
発売日
1989-07-01
ISBN
9784336024466
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V. 1 新装版 / 感想・レビュー

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kasim

学生時代からすごいすごいと聞かされ続け、長年敬遠で積読していたが、これ以上年を取ると複雑な話はもう読めなくなるかも、と読みだした。面白い! 50年代NYの下水道から19世紀末のカイロやフィレンツェへ。特に旧ドイツ領南西アフリカを描く第9章、淡々と描かれる凄まじいジェノサイドと、英国管理となっても続く現地の混乱とドイツ人の鬱屈や退廃は迫力がある。謎の女性Vだけでなく、老スパイ、ゴドルフィン大佐の謎の土地ヴェイシュー(もちろんこれもV)が気になる。

2022/07/25

DarumaO

図書館。はじめは登場人物が散発的に次々と出てきて、読みづらく感じたが、「ワニ狩り」あたりから、段々となんとなく繋がりが見えてきて、なるほど面白くなってきた。勢いのまま2巻も読むぞ。

2012/04/20

かつみす

ある人物に焦点を当ててその人生を辿ったり、特定の土地に根ざした物語が展開するような小説ではない。1955年あたりのアメリカにいる二人の中心人物はいるけれど、話は時空を自在に飛びまわる。20世紀前半の中東、イタリア、アフリカなどを舞台に、夢か現実か定かでないエピソードが続く。多くの人物が現れては消え、また現れる。ユーモアもあるけど、ヨーロッパの歴史の暗部を覗きこむ陰鬱な寓話というのが全体的な印象。もともと国書刊行会のゴシック叢書の一冊として刊行されたのだけれど、その時の表紙の方が似合ってるかも。次は下巻へ。

2015/09/02

borug

わんさか人が出てくるし誰と誰が関係してるか混乱するし、、、これは祭りだ。楽しく下巻へ。

2015/03/29

葛西狂蔵

膨大な数の登場人物とエピソードの数々、個別に展開していくそれぞれのエピソードが僅かに繋がり始めた所で上巻終了。 何冊かピンチョンを読んだ事があれば、それはいつもの事ではあるのだが、お世辞にも読み易いとは言えないにしても、ピンチョン好きならこれこそを読みたくて手に取るのは言うまでもない。 圧倒的な情報量とB級じみたポップさに眩暈を覚える。

2018/06/07

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