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ディア・ペイシェント

ディア・ペイシェント

ディア・ペイシェント

作家
南杏子
出版社
幻冬舎
発売日
2018-01-25
ISBN
9784344032477
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ディア・ペイシェント / 感想・レビュー

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starbro

読メで評判が良さそうなので、読みました。南杏子、初読です。現役の医師が書いているので、リアリティがあり、読んでいて辛くなりました。日本医師会や一部の特権階級的な医師を除くと、現場の医師達は、まさにブラックな環境にあるんだと思います。ランチを食べる時間もない。私は病院でクレームをつけたことはありませんが、クレーマーは増殖しているんでしょうね。

2018/04/29

青乃108号

タイトルからして患者を思いやる医師の姿を描いたハートウォーミングな物語かと思っていたが、全然外れた。外来診察に突然現れたクレーマーの執拗な攻撃に恐怖する医師。病院で毎日行われる患者様第一主義教育研修会議。大病院の医師も大変だと思ったが、俺の読みたかったのはこんな話じゃなかったんだよ。

2022/10/31

シナモン

図書館本。テレビドラマ化。南杏子さん初読みです。患者様によるクレームの嵐、医療訴訟、過酷な勤務、内科医でもある著者のリアルな視点でデパート化した病院の内部とそこに勤務する若い女性医師の葛藤と成長を描く。余りにも酷い実情に読んでて辛くなった。後半サスペンス要素も加わって作品としての面白さは加速したが、その裏側の切なさにやりきれない思いが。最後の最後、希望を抱ける展開にほっとした。「失敗しようと思って医療行為をする医師などひとりもいない」今度お世話になる時には心をこめてありがとうございます。と言おう。

2020/02/14

モルク

川崎の病院勤務の女医。一時代前は「お医者様」今や「患者様」の時代となり、モンスターペイシェントへの対応に苦労する。外来診療、入院患者への対応、保険などの書類の山、そして夜勤と一日中おわれ余裕がない。確かに入院すると朝早くから主治医が顔をだし夜遅くまで勤務している。家に帰って休む時間があるのかとこちらが心配するほどの激務である。大病院には経営という大前提があり、患者との板挟みになりやすい医者の立場も辛い。主人公の父のように田舎でまわりととけ込んだ診療所医師生活というのも一理ある。

2018/11/10

とろとろ

以前に読んだ題名は「サイレント・ブレス」。今回の題名は、要するに文字通りの「拝啓、患者様」という意味かしらね。大学の医局員と民間の臨床医の勤務形態や患者に対する考え方の違いなどがメインのようだけれど、以前の話も大学から在地の終末期医療に移った話だったし、自分の母親がどうにか成るのも一緒だったし、患者が良い方向に向かって欲しいという願いは変わらないのなら何かもう少し変化が欲しいところ…かしら。小説の中で医者はたいへんな過重労働だと表現しているが、現実世界では二足の草鞋で小説書くような時間があるんだな。

2018/06/10

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