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キリングクラブ

キリングクラブ

キリングクラブ

作家
石川智健
出版社
幻冬舎
発売日
2019-02-07
ISBN
9784344034228
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「キリングクラブ」のおすすめレビュー

都内某所、エリートサイコパスが集う会員制秘密クラブで起きたある事件とは――

『キリングクラブ』(石川智健/幻冬舎)

 猟奇的な描写が読み手の好奇心をくすぐるミステリー小説は、数多く存在する。だが、『キリングクラブ』(石川智健/幻冬舎)ほど、“人間の闇”を美しく描いている作品には、これまで出会ったことがない。本作は単なるミステリー小説の枠に収まりきらないほど、強烈なインパクトを与えるものだ。

■サイコパスが集う秘密クラブに潜入、その中には――

 主人公はフリーライター兼パパラッチをしている、佳山藍子。藍子はある日、友人から東京都内にある会員制の秘密クラブ「キリングクラブ」で、時給2万円の給仕のアルバイトが募集されていることを聞く。

 好奇心旺盛な藍子は高額な時給にも惹かれるところがあり、早速「キリングクラブ」で働くことに。任された仕事は至って簡単でゲストに飲み物を運ぶ程度のものだったが、藍子はその場所には金と危険のすえた臭いが漂っていることに気づく。それもそのはず。実は「キリングクラブ」は、社会的に成功したエリートサイコパスが集う“楽園”だったのだ。

 物語は「キリングクラブ」に通っていた会員の青柳が生きたまま開頭され、扁桃体を抜…

2019/9/3

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キリングクラブ / 感想・レビュー

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starbro

書店で気になり、読メの評判が良いので、読みました。石川 智健、初読です。サイコパスノンストップミステリ、予想外の展開で一気読みです。粗削りですが、エンタメとしては上出来です。著者の他の作品も機会を見つけて読んでみたいと思います。

2019/05/22

しんたろー

石川智健さん初読み。千代田区の地下にある広大な秘密クラブには成功したセレブなサイコパスが集う…劇画チックでワクワクする設定とスピーディな展開で、サスペンスとしてはドラマの原作に打ってつけの面白さ。残念なのはミステリとしては伏線が効いていなくて後出し感さえ覚えてしまう点と主要人物の殆どが人間らしい心がないので、共感しながらハラハラ出来ない点…ノーマルな若い刑事の視点を多くしたり主人公・藍子の周囲に平凡な人物を配してくれれば、もっとのめり込めたと思う。万人には勧められないがグロも楽しめる人向きの刺激的な作品。

2019/07/01

モルク

サイコパスの中でも社会的にもトップに君臨する1%のサイコパスだけのためにあるキリングクラブ。全て秘密に満ちた超高級地下社交クラブである。その客のひとりが生きたまま開頭され扁桃体を抜き出され惨殺される。疑わしい者は3人。それを調べる黒服の刑事とアルバイト給仕のフリーライター。そして次々と同じ手口の殺人が…。帯にあるジェットコースターというほどでもなかったが、展開は面白かった。特に脳外科医の章はとても好き。サイコパスによる殺人、だましあい、全ては彼らの享楽のためなのか。類は友を呼ぶ…。

2020/05/10

ナイスネイチャ

図書館本。これは面白い。サイコパスが集う秘密結社のようなキリングクラブ。そこで巻き起こる数々の殺人事件。犯人も何となく読めたがその通りでも面白い。サイコパスの認識も負のイメージのままに覆る事なく進んで逆に新鮮。殺しの描写もわざと割愛して読者の刑事目線での想像を膨らませたのは意図的なのか?とにかくかなりのめり込みました。

2019/06/13

ままこ

エリートサイコパスが殺された。その殺害方法はかなり猟奇的。いったい誰が犯人なのか…。目まぐるしい展開。途中怪しいとは思ってたけど…うむむ。文章構成が巧妙で思わぬところで伏線繋がる。クールで狂ってる刹那的エンターテイメント作品。表紙の蛾が象徴的。面白かった。映像化しても良さそう。

2019/06/19

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