都内某所、エリートサイコパスが集う会員制秘密クラブで起きたある事件とは―― 猟奇的な描写が読み手の好奇心をくすぐるミステリー小説は、数多く存在する。だが、『キリングクラブ』(石川智健/幻冬舎)ほど、“人間の闇”を美しく描いている作品には、これまで出会ったことがない。本作は単なるミステリー小説の枠に収まりきらないほど、… もっと見る