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同姓同名

同姓同名

同姓同名

作家
下村敦史
出版社
幻冬舎
発売日
2020-09-17
ISBN
9784344036789
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同姓同名 / 感想・レビュー

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starbro

下村 敦史は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、企画設定の勝利、面白く一気読みしました。大山正紀と言う、いそうであんまりいない氏名が絶妙です。 大山正紀(おおやま まさのり)で検索したら、本書関連と大山正紀(おおやま まさき)氏のフェイスブックがヒットしました。 https://ja-jp.facebook.com/masaki.ooyama.9

2020/10/12

ウッディ

少女を惨殺した犯人大山正紀が捕まり、名前がネットで拡散し、犯人と同姓同名の「大山正紀」たちの生活が一変する。凶悪事件と起こした犯人と同姓同名の人たちの人生が歪められるという観点は新鮮でした。「同姓同名被害者の会」が結成され、多くの大山正紀が登場すると頭が混乱しましたが、その混乱を利用した叙述トリックも駆使し、意外な真犯人を描いた意欲作だったように思います。ネットの同調圧力の恐怖もさることながら、この本が話題になることで、リアルな世界にいると思われる大山正紀さんは、どんな感想を持つのかも気になりました。

2021/06/11

しんたろー

前作『法の雨』の感想で「下村さん復活!」と書いた通り、本作も練られた社会派ミステリになっていた。幼女殺人犯と同姓同名で理不尽な迫害を被った者たちの物語は、その発想自体が「そう言えば、そうだろうなぁ」と思わされる。SNSの闇に関しては多くのサスペンスで取り上げられているが、著者らしい視点も入っていて改めて考えさせられた。同名を逆手に取った叙述トリックでもあるので映像化は難しいが、二転三転する真相は面白く、最後はイヤミス風味もあって、新味を意識した挑戦を感じた…「敦史ラブ」の読友さん達が、どう感じるか楽しみ♬

2020/11/18

旅するランナー

もしも世間を騒がせた犯罪者と同姓同名だったら、というシチュエーションスリラー小説。登場人物が全員大山正紀なので、ややこしいことこの上ない。でも、そこが面白さでもあります。SNS上で起こる一斉非難・偏見・差別などの社会問題について考えさせられる内容にもなっています。読み進めるのが、結構疲れます。

2020/12/20

nobby

浅はかだ…何故に他人をそんなに中傷や攻撃したがるのだろう…僕には全く分からない…それが幸せ故ということなら、素直に喜びたい…物語として描かれるのは、ある“大山正紀”による犯罪に自らの人生を台無しにされたと嘆く『同姓同名』の“大山正紀”達の復権への必死の行動。何だかゴチャゴチャしながら読み進める内に、後半でクルリやドカンと驚愕させるのはサスガ!最後に語られる下村さんの熱いメッセージは胸を打つ…でも僕も間違いなく興醒めの一員…だって自然界の中で唯一、権利とか承認欲求なんてモノを振りかざす横暴な人間なのだから…

2020/10/18

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