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パライソのどん底

パライソのどん底

パライソのどん底

作家
芦花公園
出版社
幻冬舎
発売日
2023-03-08
ISBN
9784344040823
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それは美しく、おぞましいバケモノ──心かき乱す危険なBL×ホラー『パライソのどん底』著者・芦花公園さんインタビュー

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年4月号からの転載になります。

 SNSで話題沸騰の実話系ホラー『ほねがらみ』の衝撃から2年、新鋭・芦花公園さんの快進撃は続いている。『異端の祝祭』、『漆黒の慕情』、そして今年2月に第3弾『聖者の落角』が発売された「佐々木事務所」シリーズ、美しき誘惑者を描いた本格オカルト・ホラー『とらすの子』と、話題作を相次いで刊行しているのだ。

取材・文=朝宮運河 写真=首藤幹夫

「『ほねがらみ』でデビューすることになってから2年あまり、作家になれたという実感もないまま、夢中で原稿を書いてきました。本当なら去年はもっと新刊が出るはずだったんですよ。『聖者の落角』ももっと早くに出すつもりだったんですが、兼業作家なのでなかなか時間が取れなくて。自分のペースを知った2022年でしたね」  そんな芦花公園さんの“出身”は小説投稿サイト・カクヨム。デビュー作のオリジナルにあたる『ほねがらみ―某所怪談レポート―』をはじめ、芦花公園さんは同サイトに長短編を投稿している。『パライソのどん底』も、デビュー前にカクヨムにて連載されていた作品だ…

2023/3/31

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パライソのどん底 / 感想・レビュー

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ゆのん

作者の本も気がつくと4作品目。どの作品も宗教絡みだったり、民族系だったりと今更ながらに気付く。分かり易い怪異現象物も面白いが、宗教や民族系のものは人間のダークな部分が全面に出て怖さが増すように思う。本作も都市部から離れた何も無い小さな田舎が舞台となる民族系ホラー。東京から田舎へ引っ越して来た主人公が出会ったのはこの世のものとは思えない美少年。一瞬にして魅せられてしまうが、その正体と目的は…。完璧な美しさはそれだけで怖いのかも。己の欲望に抗えない人間の非情さは確かに狂気だ。BLじゃなくても良かったと思う。

2023/08/12

yukaring

流麗な筆致で描かれるBLホラー。そしてこれは間違いなく"どん底"。あまりにリアルで耽美な禁断の関係はBLに興味がない私でもドキドキしてしまう。あまりにも美しすぎる転校生の少年・瑠樺(ルカ)に魅いられてしまう律。瑠樺と出会ったことで律の人生は大きく狂わされていく。止まらない愛と絶望、胸が締め付けられるような切なさ。田舎の村で住民がひた隠しにする秘密とは何なのか?瑠樺の正体が明らかになった時に感じる恐怖にゾクゾクする。そんな"どん底"をくぐり抜けたあとに待っているものこそ本当の楽園(パライソ)かもしれない。

2023/04/06

あたびー

嫌な話ですよ。人魚伝説をベースにして、作者のいつものアイコンである超美青年を登場させ、聖書的キーワードを混ぜ込んであります。不老不死や他人を支配したいという、人間の持つ穢れた情動をこれでもかと見せつけられて、クトゥルフ的な恐怖も交え、読了時には消耗しました。

2024/01/17

のりすけ

民間伝承とホラーとBLが融合した耽美小説。悪夢の中で藻掻いているような感覚がずっと付きまとう。登場人物の誰一人にも共感を得られずその心すら読み取れず。読んでしばらくしてから「あ、そういうことね」となるくらい、なんかよくわかんないもやもやした世界で翻弄されてた。相変わらず、どないしはりますねん!END。

2023/05/03

さこぽん

ホラーだけど全然怖くない。むしろ、バケモノを食うとか悍ましくて気持ち悪かった。(BLは全然OK。いや歓迎!?) 誰も彼もルカに魅せられていくのだけど、最後は律も食われてしまうのかな??

2023/10/26

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