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物語の種

物語の種

物語の種

作家
有川ひろ
出版社
幻冬舎
発売日
2023-05-24
ISBN
9784344041110
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物語の種 / 感想・レビュー

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starbro

有川 ひろは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。物語の種が発芽して誕生した、10篇の短編集、オススメは、『SNSの猫』&『清く正しく美しく』&『ゴールデンパイナップル』です。何時か宝塚の舞台をLIVEで観てみたいと思っています。 https://www.gentosha.co.jp/book/b14967.html

2023/06/19

旅するランナー

ウイルス野郎がバッコンバッコン跋扈していた時期に、読者から募集した物語の種を、有川ひろさんが芽吹かせた10短編。ガッハガハ爆笑な宝塚ネタ(局部バッキバキまで出てくる)、ディスリと自慢が入り交じる高知ネタ、そして阪急梅田駅構内のミックスジュースまで、少々偏りもありながら、清く正しく美しい物語が展開されます。気分がホッコリホコホコします。ベスト短編は、ど、れ、に、しようかな、天の神様の言う通り、ぷっとこいてぷっとこいてぷっぷっぷ、柿の種(←各地方で様々なバージョンがあるようです)。

2024/01/07

tetsubun1000mg

コロナの時代にWebマガジンで募集した投稿を「種」として小説にした短編から中編集。 会話や展開するリズムは有川さんらしく読みやすかった。 いろんなネタが有って楽しめるのだが、「Mr.ブルー」は職場の出世競争のトップを走る上司の所長とのWeb会議で非常に「気になる物」を見つけて一気に話が広がっていく。 宝塚ファンと思われるカレンダーの端が映り込んでいたのを見つけて気になってしまい、尋ねてしまったことから始まる。 てっきり上司は女性かと思っていたら青いネクタイピンの話が出てくるし、と思っていると意外な展開。

2024/01/29

のぶ

有川さんが読者から提供された物語の種から話を膨らませて、短編小説を作ってしまうという作品集。先に宮部みゆきさんの「ぼんぼん彩句」を読んだがこちらは俳句を題材に短編小説を作ってしまう本。どちらも似たところがあるがいずれにしても、作家の創作力は凄いなと思った。十篇の作品の中で宝塚愛を感じさせる作品が二編。特別な思い入れがあるのだろう。他にも高知愛を描いているものもあり、いかにも有川さんらしいと思った。物語の「種」を作品の後に付けているが、冒頭に持ってきた方が想像力をかきたてられて面白いと思った。

2023/06/01

Karl Heintz Schneider

「あなたが物語の種を蒔きます。思い出話でも、体験談でも、心に留まったキーワードでも、写真でも。私が蒔かれた種からおはなしを書きます。」著者がネット上でこう呼びかけたところ多くの反響があり実現した物語の種のおはなしのうちの10話をまとめたのが本書。一枚のヤモリの写真から、「リモート会議」というひとことからこれだけの物語を想像できるなんてすごい!第六話「Mr.ブルー」が面白かった。宝塚ファンの女子社員がリモート会議中に切れ者で知られる敏腕上司の背後に見たポスターは・・・。

2023/08/09

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