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逆転正義

逆転正義

逆転正義

作家
下村敦史
出版社
幻冬舎
発売日
2023-08-23
ISBN
9784344041554
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逆転正義 / 感想・レビュー

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starbro

下村 敦史は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 正義が逆転する連作短編集、オススメは、「見て見ぬふり」&「死は朝、羽ばたく」です。 しかし王様のブランチでも紹介された著者の自宅が凄い!!!🏘 https://www.suumocounter.jp/chumon/report/jitsurei/entry/2023/07/21/103000 https://www.gentosha.jp/series/gyakutenseigi

2023/09/07

イアン

★★★★★★★★☆☆技巧に満ちた下村敦史の短編集。過去に人を殺めた後悔を胸に刑務所を出た中年男・奥村。その直後に出所者を強請る少年らに絡まれるが、奥村の正体は…(「死は朝、羽ばたく」)。著者が下村敦史、タイトルに「逆転」と来れば、もうトリッキーな展開しか予想できない。序盤に提示される正義が、状況が反転する驚きこそ本作の醍醐味なので、余計な詮索や深読みをせずに読みたい。人物描写は浅く相変わらずSNSへの(著者自身の)毛嫌いが透けてみえるが、「死は朝、羽ばたく」は短編として浪費するのが惜しいほどの良作だった。

2024/01/05

いつでも母さん

恐い怖い。何が正義か一瞬分からなくなる。イヤ‥とことん分からなくなってしまう。私の思う正義のなんと脆いことよ。6話そのどれもが「くぅ~」となってしまうしんどさが良いのか悪いのか。好みはラストの『死は朝、羽ばたく』見て見ぬふりとか、逆に監視社会の正義中毒‥現代社会の沼にドンドン引きずり込まれる感じがする昨今、この先が不安でならないよ・・でも、お節介も過ぎるとなぁ(汗)この齢になっても正直塩梅が難しい。

2023/10/03

hirokun

星5 6つのエンタメミステリ短編。執筆の時期はさまざまであるようだが、どれも短い文章の中にどんでん返しが織り込まれており、非常に面白く読ませてもらった。 最近、ほかの作品でも感じたことだが、正義とは誰にとっての正義なのか?死刑の持つ意味とは?深く考えず、安易に自分の意見であるかのように錯覚したような暴論?こんなことを読み終わって考えさせられた。 本当に短編でありながら、良い作品を読ませてもらった。

2023/09/22

しんたろー

新作はタイトル通り、正義をテーマに逆転(どんでん返し)を楽しむミステリが6作の短編集。下村さん作品は殆ど読んでいるが短編集は記憶にないので「おっ、想像していたよりも巧いなぁ」と言うのが第一印象。オチを効かせるために少々無理めな設定もあったが、40~50ページでテーマを浮き彫りにしつつ楽しませようという意図は理解できた。とは言え、熱い想いを盛り込んだ作風の下村さんが好きなので、段々と物足りなく感じていたら最後の『死は朝、羽ばたく』で納得…しっかりと熱い心情も描かれていて、これが書きたくて本作を出したのかな?

2023/11/11

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