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花のベッドでひるねして (幻冬舎文庫)

花のベッドでひるねして (幻冬舎文庫)

花のベッドでひるねして (幻冬舎文庫)

作家
よしもとばなな
出版社
幻冬舎
発売日
2017-04-11
ISBN
9784344426030
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花のベッドでひるねして (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

海で拾われた捨て子と、捨て子を育てた家族の話!ばななワールド炸裂でしたね。冒頭の一文の引用がそれかいとなり、物語は、ミステリアスで、ベタなホラーなんですが、そこは、ばななワールド!ホラーなのにホラーでない(笑)そして、ホラーなのに優しく温かく包み込まれました。祖父の言葉、主人公・幹の言葉に和みますね。人生、今の生活に疲れた時に希望やヒントを与えてくれる物語でした。この家族の優しくナチュラルな生活に、力まずぼちぼちゆるりと行こうよという気持ちにさせられました(^-^)ばななさん、お化け好きなのかなあ。

2017/10/15

優希

スピリチュアルファンタジーという雰囲気と優しさに満ちあふれていました。血の繋がらない家族なのに、本当の親子以上の家族で心があたたまります。そして出会う愛する人。歪んだ中でも平凡な営みがこんなに幸せなのかと思わせてくれる1冊でした。

2017/11/05

びす男

「人間だって自然の一部なのだから、きっと海や山や空がいろいろな瞬間を見せるように、そんなはっとした瞬間を持っているに違いない」。心の声にたがわず自然に生きること、それが「花のベッドでひるねする」ことなんだろう。今ある幸せを体いっぱいに享受する主人公が美しかった。「違うこと」を選ばなければいけない時には、それを自覚して、毎日微調整すること。無理をしないことで、課題を解決した物語の筋が印象的。人に積極的に働きかけていないように見えても、自然な人にこそ、ふと人を安らがせたり笑顔にしたりする力があると思う。

2017/07/30

ふう

シンプルだけど思いのこもった言葉で魔法をかけられているような気持ちになる作品でした。その魔法が心地よくて、自分でそんな魔法の力をもてたら、人は『間違えずに』生きていけるのかもしれないなと思いました。人の死や土地のもつ不思議な力など、わたしの中ではまだ答えの見つからないものもありましたが、『わたしが世界を見つめる目も、世界がわたしを見つめる目もわたしの中にある。それを昔の人は神様と呼んだのかも』という主人公の言葉に、思わず頷いてしまいました。

2017/04/30

yanae

最初いきなりジョジョの引用があり驚き、そして、わかめの上に捨てられていた子供っていう、変わった設定で、なぜかいつもよりばななさんの世界に入るのに時間がかかったけど、読み進むといつものばななさんでたくさん言葉のプレゼントをもらった。何よりあとがきを読んで涙が止まらなかった。お父さんが亡くなって、無我夢中で書いたことも覚えていないそう。だから少しいつもと違う感じがあったのかな。おじいちゃんの温かみはお父さんの温かみだったんだ。あとがき読んだ後と前だと感じ方が全然違う。あとがき読んでから読んでほしい。

2017/06/29

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