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宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか (幻冬舎新書 717)

宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか (幻冬舎新書 717)

宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか (幻冬舎新書 717)

作家
佐藤優
本村凌二
出版社
幻冬舎
発売日
2024-01-31
ISBN
9784344987197
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宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか (幻冬舎新書 717) / 感想・レビュー

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パトラッシュ

カルト宗教の狂気を見ていると、人は極端な教えを求めるのかと思いたくなる。しかし佐藤氏と本村氏の対談を読んでいくと、結局は各人の価値観を擁護する信仰を求めているのがわかる。その価値観が絶対に正しいと思い込み、政治と結びついてテロや戦争にまで暴走するのだ。ウクライナやパレスチナの戦争に米国の妊娠中絶を巡る議論などは、まさに価値観こそ宗教だと実証している。幾つもの価値観が自らを神に認められた正義だと主張し、他の価値観を容認しないから争いが起こる。多様な価値観を抱くのは人として当然だが、何とか中庸を選べないのか。

2024/03/16

ta_chanko

プーチンから見れば、西側はLGBTQを認める悪魔崇拝。西側が尊重する「人権」も、「神権」が近代になり変容した宗教的もの。ウクライナ戦争は、領土や勢力圏をめぐる戦争であるだけでなく価値観戦争にもなっている。「一神教なるもの」の排他性や残虐性は危うい。仏教の中にも、一向一揆などは一神教的。世界宗教になり得るのは、広まった土地に土着化できる宗教。いつの時代も、何かのきっかけで宗教的なものが暴走する危険性を孕んでいる。

2024/03/13

Eddie

なんとなく言わんとしてることは分かるのですが、キリスト教はじめ各宗教やローマ・ギリシャ史などなどの基礎知識+αを持ってないと、理解するところまではいかないかな....。 自身の勉強不足・知識不足をを思い知らされました。

2024/03/15

mike

本書は宗教を通して世情を見るという内容になっている。私自身は、日常的に宗教を意識することはあまりないのだが、亡き両親に毎日手を合わせ、神社にも行くということを考えると、宗教的行為は行っていることになる。ただ、一神教という感覚はまだよく分からない。

2024/04/29

れいまん

面白かった! 宗教と不条理と題名があるが、前近代的な考え方で現在を読み解こうというところが腑に落ちた 本村先生の、常に「ほどほど」が良いと言うのは大賛成です。突き詰めて追い込むような事になると宗教は暴走してしまう。ロウ戦争は停戦時です!

2024/02/06

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