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ニッポンには対話がない: 学びとコミュニケーションの再生

ニッポンには対話がない: 学びとコミュニケーションの再生

ニッポンには対話がない: 学びとコミュニケーションの再生

作家
北川 達夫
平田オリザ
出版社
三省堂
発売日
2008-04-01
ISBN
9784385363714
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ニッポンには対話がない: 学びとコミュニケーションの再生 / 感想・レビュー

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Nobuko Hashimoto

元外交官でフィンランドの教育に詳しい北川達夫氏と、コミュニケーションに関する著作や実践の蓄積がある平田オリザ氏による対談。オリザ氏の部分は、他の著作『わかりあえないことから』などで述べられていることとほぼ同じ感じだが、北川氏のフィンランド教育の具体的事例も絡んでくるので、面白く読んだ。つい学習者の意見をまとめようとしたり、教訓みたいなことを言ってしまったり、あるいはうまく言葉が出ない学生の意を汲んで代わりに言語化してしまったりすることがある身としては、気をつけないといけないなと思う点もあり。

2022/05/01

壱萬弐仟縁

2007年初出。北川先生:先生は、教育の専門家として、子どものために全力を尽くして本を選び、いろいろな本を読むようにすすめて(10頁)。平田先生:個の共同体とは、個人が自由意志で参加できる、組み換え可能なもの(73頁)。シチズンシップ・エデュケーション:社会に積極的に参加し、責任と良識ある市民を育てる教育。市民社会でいかに振る舞うか(146頁)。

2016/01/05

日々珠

受け止める、ということは。共感できればいいが、できなくても、そういうことはあるね、そう思うんだね、という態度か。

2011/11/08

Kentaro

これから発想として入れていかなくてはならないと思うのが、エンパシー型コミュニケーションという概念です。自己移入型のコミュニケーションです。これは、いくら察しようと努力しても、結局は相手の気持ちはわからないという前提に立って、それならば、もし自分がその立場だったら、どう考えてどう行動していくかということを考えていくしかないという、ある意味、クールでドライなコミュニケーションの状況分析をベースにしたものです。価値観がばらばらになっている社会においては、人間関係を調整していくことがいっそう難しくなっていきます。

2018/11/02

良さん

北川の紹介する先進的なフィンランドの教育、平田の展開する演劇による表現教育は12年前の主張だけれども、未だに最先端である。 【心に残った言葉】いま、ニッポンに必要なのは、「対話」の発想を、家庭、学校、職場、地域のコミュニケーションに取り入れること。そして、互いの違いを受け入れたうえで、対立を恐れずに話し合いを尽くし、問題に対処していく力を、ひとりひとりが育てていくこと。(174頁)

2020/01/14

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