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ランチ酒 おかわり日和(祥伝社文庫は20-2)

ランチ酒 おかわり日和(祥伝社文庫は20-2)

ランチ酒 おかわり日和(祥伝社文庫は20-2)

作家
原田ひ香
出版社
祥伝社
発売日
2022-06-10
ISBN
9784396348120
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ジャンル

ランチ酒 おかわり日和(祥伝社文庫は20-2) / 感想・レビュー

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さてさて

『まっすぐ帰ってもいいんだが、こういう日は一杯飲んで帰りたいよね』。『見守り屋』として働く主人公の翔子が『体も心も疲れきっていた』という仕事明けに「ランチ酒」を楽しむ姿が描かれたこの作品。『焼き鳥丼』、『スパゲティーグラタン』、そして『豚骨ラーメン』とさまざまな『食』の魅力がたまらないこの作品。そんな『食』に、『生ビール』、『生搾りレモンハイ』、そして『ハイボール』と、『酒』の魅力にも魅せられるこの作品。“今日はご褒美、もう一杯!”という本の帯の言葉に、思わずグラスを合わせたくもなる、美味しい作品でした。

2023/10/19

のり

見守り屋の仕事をする「犬森祥子」の第二弾。様々な依頼主や、離婚して別々の生活を送る娘の事に苦悩しながらも、癒やしを与えてくれるランチと酒。当に活力である。夜なら当たり前の仕事上がりの一杯。しかし、昼だと何故か罪悪感を抱く。次々と出会う食事がどれも美味しそうで喉が鳴る。特に「からあげ丼」に胃を刺激された。

2023/08/31

ノンケ女医長

とても美味しそうな料理の数々。美食を愛する登場人物と、そして著者の思いが伝わる。節に分け、いろんな土地や料理を紹介し、言葉や感情を適切に選び抜く感性が素晴らしい。主人公自身も懸念を感じているが、この「見守り屋」という職業が、どれほど社会に必要であるかは分からなかった。料理と、共に過ごす時間に価値を感じられる人には極めて有効だろうが、それは少数派かもしれない。朝からアルコールを嗜む描写も、いくぶんの憂慮を感じさせる。今作では、祥子は幸せにみえない。他作で、犬森祥子に焦点を当てた文章を読み、納得したい。

2023/01/09

アッシュ姉

シリーズ第二弾も面白かった。本当に美味しそうに食べて飲んでいる様子が楽しい。ガッツリもいけるし、ランチ酒のためなら貪欲になっちゃうところもいい。食レポが上手くて、読んでいるだけでも幸せな気分を味わえる。店名こそ出てこないが、どこのお店か分かるように書いてあるのも嬉しい。焼肉ランチは私もここが一番!味サービス雰囲気いずれも納得。ご飯が大盛りにできるのも有難いし、何よりスーパードライの生ビールがめちゃめちゃ旨い!家飲みが好きだけど、たまには外食もいいな。いろんなお店に行きたくなって脳内が食欲一色に。

2022/09/21

のんちゃん

主に人を一晩中見守る事を生業としている祥子には、仕事終わりのランチ時の食事と一杯の酒が癒やしだ。そんな祥子の美味い酒と美味しい食事と見守られる顧客のお話し第2弾。今回は祥子の別れた夫と夫の元に残してきた娘明里、また元夫の再婚相手、祥子に想いを寄せる顧客等も濃く影を落とす作品になっている。勿論他の顧客への祥子の対応も前作同様、惹き込まれる展開となっている。人と人との相対は心が目に見えないので難しい。その難しさを美味い酒食を間に挟み作者はさらりと描く。剥き出しのその難問が酒食によっていい塩梅にこなれていく。

2022/10/14

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