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ヴィクトリアン・ホテル

ヴィクトリアン・ホテル

ヴィクトリアン・ホテル

作家
下村敦史
出版社
実業之日本社
発売日
2021-02-26
ISBN
9784408537764
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ヴィクトリアン・ホテル / 感想・レビュー

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starbro

下村 敦史は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。ホテルオークラと帝国ホテルをモチーフにしたような高級ホテルにおけるファンタジー群像劇ミステリ、もっと面白くなると思っていたのですが、ドラマが足りませんでした。 https://ananweb.jp/news/342130/

2021/05/02

パトラッシュ

グランドホテル方式は小説のみならず映画やドラマでもやり尽くされた手法なので、どんな新しさを見せてくれるかに興味があった。作者もその点を考慮し時間軸トリックを使ったようだが、最近のミステリでは採用例が多かったので正直またかと思ってしまった。むしろ親子二代にわたりホテルに勤めた岡野父子を主人公に様々なエピソードを描き、最後に閉館の場で全てがつながる連作に仕立てたら面白かったが。また先に文学賞受賞を果たした後輩の作品を執拗に批判する谷口は、ネットで著名人の炎上をあおる現代人を皮肉るようなキャラで笑ってしまった。

2021/07/20

たか

都内の一等地に建つ地上9階、客室数280室、贅を尽くした老舗の超高級ホテルは明日、百年の歴史にいったん幕を下ろす。ホテル最後の一夜に宿泊客達の人間模様を描くグランドホテル形式の群像劇。人気女優「佐倉優美」、スリで窃盗犯「三木本貴志」、文学賞受賞の新人作家「高見光彦」、一流企業の宣伝マン「森沢祐一郎」、人生最期を夫妻で過ごす「林志津子」、各人を一人称に善意と悪意の間で悩み交錯する人々を描く。 物語前半で仕掛けに気付き、中盤には確信に変わった。多数の伏線が読者を嘲笑うが如くミスリードする。 ★★★✩✩ 3.0

2022/07/19

旅するランナー

超高級ホテル、ヴィクトリアン・ホテルのある一夜(?)に起こる人間模様。「コープス・ハント」でも用いられた小説的技法の発展形が見られ、それがこの作品の読みどころであり、欠点(?)となっています。さらに「思いやりでさえ人を傷つける」とか、創作物への勝手な批判は無意味だという作者の意図(?)がすごくよく伝わります。読後レビューが書きづらくなっちゃいます。

2021/05/09

しんたろー

作品中にも紹介される名画『グランドホテル』形式に著者が挑戦した意欲作だが、群像劇としてはソコソコの出来ながら(ホテルマン父子に関しては、もっと書き込んで欲しかった)ミステリ要素のキーになる仕掛けは真新しさがないので想像がついてしまったのが残念。それより、下村さん自身の小説を書くことの矜持や覚悟を熱く描いていたのが印象的。更に「優しさ」に対しての考察も頷ける事が多く、登場人物たちの優しさに共感を覚えて気持ち良く読めた。お得意の「熱い社会派」だけでなく、エンタメでも勝負できるのを証明する作品になったと思う。

2021/07/26

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