コンプレックス・プリズム (だいわ文庫)
コンプレックス・プリズム (だいわ文庫) / 感想・レビュー
はっせー
エッセイが読みたい人やコンプレックスに悩んだことがあるひとに読んで欲しい本になっている!タイトルにある『コンプレックスプリズム』とはおそらく私たち個人が思っているコンプレックスに囚われている様子がまるでプリズムのように見えるからだと思う。そしてそのプリズムから解放しようという本にはなっていない。この本は著者の最果タヒさんのコンプレックスを色んな角度から光を当ててコンプレックスについて考える話になっている。読んでいて色んなところが刺さった!
2024/01/12
水色系
言葉に対して誠実な人であるという印象を改めて受けた。言葉を尽くして、可能な限り言語化するような感じが。
2023/11/01
アノニマス
「私は幸せになりたかったっけ、なれるなら、なりたいし、というよりは、ものすごい不幸が嫌だな、と思っているけど」というような多くの人がふと考えたことがありそうな内容を深く掘っていくようなエッセイ。「娯楽や芸術は、本当の意味で、人生を豊かにすることができる」という文章を読んで過去に知り合った何だか豊かな人生を送ってそうな人たちのことをふと思い出した。
2024/01/27
近江マイコ
主に著者の価値観について述べられたエッセイ集。 最果タヒ氏の著作は幾つか読んだことがある。ただし、詩のほうは読んでも飲み込めないから苦手だが、エッセイのほうは思考の訓練になるので好きだ。 丁寧に言葉を選んでいる文の調子がシンさん(id:meltylove)のそれに似ている気がする。 僕が一度は考えたことがあることについては、「その先の先」まで考えている。そこが著者と僕との差だろう。何て言うかこう「言葉にすること」にもっと拘っていこうと思った。
2023/09/17
もてこ
これまで読んだ同じ著者のエッセイよりも読みづらさはあったかな、という感想。文体の独特さが自分にとってはテンポの悪さになってしまった。でもそんな中でも、この言葉に出会いたかったと思える部分がいくつもあって、読んでよかったと思える安定感は流石だった。
2023/09/14
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