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最果タヒ

職業・肩書き
作家
ふりがな
さいはて・たひ

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

1986年生まれ。2008年『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。15年『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。詩集として『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』、小説として『星か獣になる季節』『渦森今日子は宇宙に期待しない。』『少女ABCDEFGHIJKLMN』など。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

2006年
第44回現代詩手帖賞
2008年
『グッドモーニング』第13回中原中也賞
2015年
『死んでしまう系のぼくらに』第33回現代詩花椿賞

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最果タヒ、最新作で17歳の少女の半径3メートルの等身大の世界を描く!『十代に共感する奴はみんな嘘つき』

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 今年は最果タヒさんにとってデビュー十周年の年にあたる。詩に始まり、その後小説の世界にも表現世界を広げたタヒさんの言葉は、さまざまなジャンルの雑誌やブログやSNSなどのメディアを通して流通している。詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』の映画化(5月公開予定)や現在オンデマンドで放送中のショートフィルム番組「さいはてれび」など、作品の映像化も積極的に行われている。  最先端の日本語表現技術を駆使したタヒさんの言葉が、時代と響き合い、溶け合っている印象を受ける。最新小説『十代に共感する奴はみんな嘘つき』は、もともとはエッセイに付けられたタイトル。少女の戦闘的な日常をすくい取ってきたタヒさんならではの物語が、本作でも展開される。

最果タヒ さいはて・たひ●1986年生まれ。2008年『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。15年『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。詩集として『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』、小説として『星か獣になる季節』『渦森今日子は宇宙に期待しない。』『少女ABCDEFGHIJKLMN』など。  

爆裂…

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大人になったつもりの自分をグサグサ刺してくる、最果タヒの最新作『十代に共感する奴はみんな嘘つき』

大人になったつもりの自分をグサグサ刺してくる、最果タヒの最新作『十代に共感する奴はみんな嘘つき』

『十代に共感する奴はみんな嘘つき』(最果タヒ/文藝春秋)

過去のきみは、きみの所有物ではない。十代の私のことを私は、一つも理解できていない。そう思っていなければあの頃の私があまりにかわいそうだ。懐かしさという言葉ですべてをあいまいにして、そしてわかったつもりになるなら、それは自分への冒涜だ 小説本文はもちろんのこと、とどめのあとがきに一行目からのされてしまった『十代に共感する奴はみんな嘘つき』(最果タヒ/文藝春秋)。21歳の時、女性では最年少(当時)で中原中也賞を受賞した新進気鋭の詩人が放つ、最新小説だ。

主人公は、17歳のカズハ。直視するのが苦しくなるほど自意識にまみれ、物事の本質が見たくてしかたなくて、ピュアなんていちばん気持ち悪いといいながら誰よりも純真な女子高生だ。陸上部の沢くんに告白してみたものの、「まあいいよ」という返事がなんかいやで、その場でふってしまい、女友達からの反感を買ってしまう。その結果、クラスでぼっちの初崎さんと関わることになり、なぜか状況をおもしろがる沢くんとも仲良くなる。

家では兄が、自分の親友と浮気した彼女を、結婚すると…

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「友達はいらない」「わからないぐらいがちょうどいい」―詩集の映画化も決定! 最果タヒの初エッセイ集!

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『きみの言い訳は最高の芸術』(最果タヒ/河出書房新社)

「共感されたくて文章を書いたことなんて一度もなかった」。こう語るのは、『きみの言い訳は最高の芸術』(河出書房新社)の著者であり、いま注目の詩人最果タヒ。今年の4月に発表した詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア)の映画化が決定したことでも話題となった。

 本書は、著者が詩を書き始めるきっかけにもなったブログに掲載された文章を中心にまとめた初エッセイ集。創作活動の原点ともいえるだろう。

喫茶店の片隅で、勢いでパフェとか頼んで後悔している、そんな人って最高です。

 これは「最初が最高系」というエッセイの最後の一文。読んだ瞬間、「え? 何で知ってるの?」と突っ込んでしまった方も多いのでは? パフェに限らず、人は「◯◯を食べたい」「◯◯をしたい」と思った時が一番幸せだという話だ。最後までおいしく食べられるものを選べばいいのに、欲望に負けて違うものを選んでしまう不器用さ、その人間らしさを著者は愛している。

「わからないぐらいがちょうどいい」では、言葉に対する思いを、こう吐露する。

言葉は、気持…

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「詩が映画になるとか全然想像つかない!」最果タヒのベストセラー詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』映画化に大反響

「詩が映画になるとか全然想像つかない!」最果タヒのベストセラー詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』映画化に大反響

 若者から絶大な支持を受け、ベストセラーとなっている最果タヒの詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』が、2017年春公開予定で映画化されることが決定。主演に俳優の石橋凌と女優の原田美枝子を両親に持つ期待の新人・石橋静河が務めることがわかった。この発表には「最果タヒの詩集を映画化するの!? これは興味深い」「詩集が映画化ってすごい! 最果さんの詩集なら素敵な映画になりそう!」と話題を呼んでいる。  原作者である最果は2006年に「現代詩手帳賞」を受賞し、2007年に詩集『グッドモーニング』を刊行すると「中原中也賞」を獲得。2014年8月27日に刊行された詩集『死んでしまう系のぼくらに』では「現代詩花椿賞」を受賞するなど、権威ある数々の賞を贈られ、現代詩世界のトップランナーとしての地位を確立。特に『死んでしまう系のぼくらに』は、今を生きる人たちに寄り添うように現代の生活を見つめた、わかりやすい言葉で紡がれた作品が若者たちの心を揺さぶった。数千部売れればヒット作と言われている詩集において1万8,000部の売り上げを記録し、大ベストセラーに。

 同作に触…

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愛と苦しみの中でもがき言葉を絞りだす! 最果タヒ新詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』

愛と苦しみの中でもがき言葉を絞りだす! 最果タヒ新詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』

『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア) ブルーの装丁デザインが印象的な詩集。その帯に作詞家、松本隆氏のコメントがある。

「心の葉脈が透けて見えるのは、最果タヒの瞳から放射される光線のせいだ」と。

気鋭の才能を世に送り出してきた中原中也賞を受賞後、そのまばゆい感性が生み出す世界観は、詩に留まらず小説やSNSでも発表され、多くの反響を呼んでいる。

最果タヒの最新詩集、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア)は、孤独、喪失、憂鬱など、今を生きる人が抱える不安に寄り添い、やさしい言葉で吐き出すような作品だ。「詩」というのが遠いものではなく、近くにあって、肌感覚で自分に語りかける。その肌触りを確かめるように読むうちに、いつしか自分だけのものになっている心地よさに惹かれるのかもしれない。

最果タヒの詩の世界をいくつか紹介しよう。 「空白の詩」 他人の言葉は決して、私の正解にはならないと知っていて、 ひとり、夜を未読にする。 ふさいだあとの都会から、もれだしたものはなんですか。 分厚い雲の下で、渦のように愛と親切を交換して、 死んでいくことが人間の美…

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