大還暦 ――人生に年齢の「壁」はない (ちくま新書 1747)
大還暦 ――人生に年齢の「壁」はない (ちくま新書 1747) / 感想・レビュー
ヒデキ
大還暦、どんな意味だろうと思って読みました。 ヒトの死と長くなった寿命が、どんな人生をみんなにもたらすかを考えさせてくれました。 60歳の還暦を2回過ごせて大還暦だそうです。 人間の限界と言われる120歳が、出てきてもおかしくない長寿社会でもう一回新しいことに挑戦する それを思わせてもらえる本でした。 何をしましょうかね
2023/09/30
ユーユーテイン
「回向」「追善供養」についての考えが最も印象に残った。人生50年時代、亡くなった人が現世で徳を積めなかった無念を思い、生者が代わりに徳を積んであの世に送るという考え方である。人生120年と言われる現代、人は長生きして自分で十分に徳を積める。そんな時代には宗教観も死生観も過去とは変わって当然だと思った。筆者はこれからの生き方として、学ぶテーマを見つけて長い時間かけて取り組むことを勧める。人生120年時代には皆が「人生は短く、芸術は長い」を実感し、互いを尊重するようになっていくのだろう。
2023/10/22
ひーじー
3.5/5 大還暦とは還暦の倍、120歳のこと。いくら寿命が延びてもそこまで生きるとは思えないのですが、ともかく本書ではそんな長命を見据えての心構えを説いています。面白いのは、話を成仏や墓の話題から始めて、よりよい死とは何か、そのためによりよく生きるとは何かと話をさかのぼらせていくこと。ちょうど仏教の十二因縁が老死からスタートして、最後に無明にたどり着くのと同じ手法。そのあたりは大変面白く読んだのですが、最後の生き方のヒントが、ずっと続けられる生きがいを持とうというありふれたモノだったのが少々残念でした。
2023/10/25
coldsurgeon
大還暦とは、2週目の還暦ということであり、120歳ということになる。それを目指して、生活を見直し、心を出家させ、超然とした気持ちで高齢期を過ごそうと提案している。認知症にならずに長生きできればいいけれど。
2023/10/04
たっちゃん
死を迎える時まで、充実して生きるコツとして、 「怒らない」「超然とする」「自分にとって切実な学ぶテーマを見つける」と述べているが、学ぶことには共感する。
2023/12/09
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