人間の解剖はサルの解剖のための鍵である 増補新版 (ちくま文庫 よ-31-2)
ジャンル
人間の解剖はサルの解剖のための鍵である 増補新版 (ちくま文庫 よ-31-2) / 感想・レビュー
タイコウチ
まえがきには「人間と人間観の変容を一貫した視座から論じる『人間本性論』(仮)の調査と考察を進める途上で生まれた文章をまとめた」とあるが、あとがきでは「だが、いまでは私などが「本論」を書く必要はないと思っている」とある。これは半ば謙遜ととるべきで、本書は、進化論、認知科学、功利主義、人工知能など私たちの「人間観」を揺さぶる様々な最新の知見を紹介するブックガイドでありながら、吉川さん独自の見立てで見事に一貫した新しい人間像が描かれている。もっと早く読めば良かったと思いつつ、文庫化で最新の附記を読めるのが利点。
2022/12/23
☆ツイテル☆
フライヤー
2023/06/30
二浪人ファーストアウト
今年の1冊目からいきなり年間ベストを引いてしまったかもしれない。人工知能や人間とは何かに興味のある人にぜひ読んでほしい。
2023/01/11
Mits
最近の科学技術の発達によって再考を迫られる「人間観」を、いろいろな角度から見ていく本。出所の雑多な文章の集積なので、結論にたどり着くというようなものではないが、この時代の文系学者もいろいろと頑張ってるんだなとわかった。興味深かった。
2023/04/13
感想・レビューをもっと見る