ぼくらの映画のつくりかた
ぼくらの映画のつくりかた / 感想・レビュー
外道皇帝
芸大志望浪人の女子が浪人中に映画製作のサークルに入り、「自分とはなにか」をテーマに映画を作ることに。あんないきあたりばったりな監督に周りが振り回されっぱなしなのがちょっと理解出来ない。予算もスケジュールも考えないで作品の質のみを追求するのって単なるバカでしょ。自分で撮りたい作品なら結末くらい自分で示せよって思っちゃうよね。なんだかモヤモヤばかりが残った。
2014/10/06
123456789wanko
あの機本伸司が映画作りの小説を!?と思いながら読み進めると、テーマは「自分とはなにか」。これは彼が一貫して追求しているもの。映画作りを舞台としたことで今までより議論は一段進んだ印象があります。いつか作者なりの「自分とはなにか」の答えを読みたいです。
2014/09/26
yyrn
多くの方が感想に書いているように、読み進むのが苦痛に感じる小説だった。人は辛さを感じたくて小説を読むのではないと思うのでもう少し希望を感じさせる書き方を途中に入れてほしかった。また、誰かが書いていたとおり、小説の中で展開されるようなやり方で映画を作ろうとするなんて無謀でしかないと思う。町内会の夏祭りでももう少し段取りを決めてから行動を起こすぞ。作者は会社で働いたことがあるのだろうか?
2014/10/18
れると
読みやすいけれど、単一視点、時系列、しかも淡々とした文体の物語は、飽きやすいし、飽きてからは読み進むのがけっこう辛い(涙)。哲学的な問い、個人的には「難しい」とか「わからない」とか「忙しい」とか、本当に考えようとしているのか疑ってしまって。うーん。(思えば、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が起こった1995年、『ソフィーの世界』という「哲学ファンタジー」が売れて(邦訳は6月刊行らしい)哲学ブームなるものがあったと記憶しているけれど、それ以来、20年近く「私とは何か」を考え続けている人は存在するのかも。)
2014/10/03
fwhd8325
2段組340ページにも及ぶ長編なのだが、それだけの内容があるとは感じなかった。ガヤガヤと焦点の定まらないまま映画製作をスタートさせるのだが、その焦点の定まらない様子が苦行のように続く。確かに1本の映画を作るには並大抵ではない努力が必要なのだと理解はしているが、それをそのまま描いても読者としてはしんどい。後半は「メタファ」を多用して逃げているとしか思えない内容に何度も途中で止めようと思ったが、何かあるだろうと期待しながら読了。最終章だけは、この姿を描きたかったかなと思わせてくれた。
2014/09/09
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