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傑作集: 日本ハードボイルド全集7 (創元推理文庫)

傑作集: 日本ハードボイルド全集7 (創元推理文庫)

傑作集: 日本ハードボイルド全集7 (創元推理文庫)

作家
北上次郎
日下三蔵
杉江松恋
出版社
東京創元社
発売日
2023-09-19
ISBN
9784488400279
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傑作集: 日本ハードボイルド全集7 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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くさてる

全集もいよいよ最終巻。この全集で出会えた作家もたくさんいます。楽しめる全集でした。「傑作集」の名に恥じない玉揃いのアンソロジーで大満足です。「ハードボイルド」という言葉から受ける印象はひとそれぞれだと思いますが、どの作品にも「それ」としか呼びようがないそれを感じます。それでも一般的なイメージからしたら、異色と呼ばれかねない小泉喜美子「暗いクラブで逢おう」が個人的に一推しでした。この抑制されたセンチメンタリズムはハードボイルドの名にふさわしいものと思います。

2023/11/19

もえたく

2023年1月に逝去した北上次郎氏が企画した全集。巻末にある「日本ハードボイルド史」目当てで購入。北上氏の『冒険小説論 近代ヒーロー像100年の変遷』と同じように、楽しみが増えてワクワクさせられます。短編としては、稲見一良『凍土のなかから』がお気に入り。『セント・メリーのリボン』読み返したくなりました。

2023/10/20

ツキノ

2023年9月発行。「片岡義男」で検索していてみつけた。全集の最終巻。この全集を企画し編者でもある北上次郎氏が1月に亡くなっているが「日本ハードボイルド史」のリレー解説「成長期・1980-1990年代」は生前に書き上げていたとのこと。

2023/11/29

Tatsuo Ohtaka

16人の短編と、3人の編者による「日本ハードボイルド史」が収められた。編者の一人北上次郎の遺作評論が読めるのはありがたい(未完に読めるが)。収録作ではやはり、阿佐田哲也「東一局五十二本場」が大傑作。他も名作揃い。必読!

2023/10/08

Schunag

フェイバリットは片岡義男。「ドライ」と括り得る触感が、局面局面に応じてユーモアと酷薄と詩情の間で揺れる。この著者に一巻あてられていてもよかったように思うが、ハヤカワで選集が出たために見送られたか。あるいは同様に必須のはずの矢作俊彦のように収録に至れない事情があったか。個人的には、片岡同様ジャンルライティングから距離のある、小泉喜美子、石原慎太郎、阿佐田哲也に惹かれた。犯罪小説としては、昭和の匂いに満ちつつも「無敵の人=インセル」的な虚無と憎悪を描き切った藤原審爾作品の現代性/普遍性にも震えた。

2023/12/30

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