KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

空と星と風の歌 (単行本図書)

空と星と風の歌 (単行本図書)

空と星と風の歌 (単行本図書)

作家
小手鞠るい
堀川 理万子
出版社
童心社
発売日
2023-11-22
ISBN
9784494020836
amazonで購入する

空と星と風の歌 (単行本図書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

☆よいこ

児童書。YA。在日韓国人差別の話。13歳で亡くなった在日韓国人の少女が遺した詩集『空と星と風の歌』でつながる短編が3つ▽[空を見上げて:わたしって、だれ?]中1夏休みの宿題で親の仕事についてレポートを書く。母子家庭の空奈(そらな)はフリーライターの母と一緒にインタビューに行く[星をかぞえて:愛って何?]魅力的で自慢の両親だったのに、中学生になり母親が韓国人だとイジメられた美星(みせい)の話[風に吹かれて:生きるって、どういうこと?]車いすの風太はアメリカでカルチャーショックを受ける▽良本。2023.11刊

2024/01/22

しゃが

中1の空奈が在日朝鮮人二世の男性との出会い、腹立たしい差別。醜く、根強い差別を知り、歴史を知っていく…。その後、彼女は教師になり、いろんな差別を伝えていく…。私が勉強し始めたのは職業についてからだった、岡真史さんや尹東柱さんの著作も思い出した。「澄み切った青空には、国籍もなければ、差別もなく、偏見もなく、いじめもなく、戦争もない。」これを理想論と呼ばれない現実になってほしい。

2024/02/19

まる子

豊臣秀吉の時代から日本は朝鮮半島との関わりがあった。そこから様々なモノを取り入れて発展したにも関わらず、今なお問題も抱えている。「在日朝鮮人」「朝鮮人」だからと、日本にいるがたも差別をされ、辛い思いをしてきた。国籍を持てない人がいる。そんな朝鮮ルーツを持つ方の話を聞き、自分たちは日本人としてどう生きるかを問う物語。日本はシーパワーが由来しているのか?その範囲でのモノを見る。本当の多様性とはなんだろう?小手鞠さんの『母の国、父の国』の朝鮮版、国籍や差別の話し。主人公は中学生前後。

2024/01/05

ほんわか・かめ

差別や偏見や憎悪のない世界へ。《こんなこと、学校では教えてくれなかった。けれども「教えてくれなかった」ことは「知らなかった」の言い訳にはならない。みずから、知ろうとしなくてはならないのだ…。》小手鞠るいさんの主張が詰まった印象だけど、この物語に出会ったことで考えるきっかけになるなら、この本の価値はある。高学年〜

2024/04/03

雪丸 風人

自分の在り方を見つめ直すきっかけになる三編。特に、嫌々はじめた夏休みの課題が少女の運命を変えていく『空を見上げて』が良かったです。相手が本気で訴えたいメッセージに主人公が真剣に向き合ったことで、心の火が燃え移る流れには、こちらまで熱くなりましたね。そして『風に吹かれて』の、なんのために生きるか?のくだりには救われた!確かに、目標や目的を必ずあるべきものとする価値観を脱ぎ去れば、人は無駄に苦しまずに済むかもしれないですね。著者が伝えたいことがギューッと凝縮された作品でしたよ。(対象年齢は12歳以上かな?)

2023/12/21

感想・レビューをもっと見る