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東大講義録文明を解く 2

東大講義録文明を解く 2

東大講義録文明を解く 2

作家
堺屋太一
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
2010-12-01
ISBN
9784532195656
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東大講義録文明を解く 2 / 感想・レビュー

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べっち

★★★★▲ たくさんの物を欲しがる規格大量生産の社会から量ではなく主観的満足を求める社会へとかわりつつある。しかし、日本は近代工業社会からまだ抜け出せていない。これから世界で主要なプレーヤーであり続けるためには知恵創りのできる人材の育成、環境が必要。規制が多く自由が奪われている日本では、アメリカのような自由な環境が必要なのかもしれない。最近では、起業やクラウドファンディング、3Dプリンターなどの台頭で徐々に知価革命が進んでいると私は思う。筆者の知価革命が進むと出生率が上がるという理論はよくわからなかった。

2014/11/29

より

★★

2018/04/21

ahrsgrim

現在の日本の社会構造とこれから政治がどうあるべきかを政策に重点において論じている。2002年に講義したものとは思えないくらい、現在の社会を的確に予想していることにびっくり。歴史は繰り返す、ということが間違いではないことを思わせる。

2011/03/14

はるゆう

本書で述べられている通り、規格大量生産品における日本の競争力は落ちてきているし、官僚主導による計画経済(?)が行き詰っている、という主張はよくわかる。では、次は何なんだろうか。著者は産業を4つに分類して(p157)、これからは「時間産業」が成長すると指摘している(p160)。要は、物質的なものではなく、娯楽・サービスのようなもので個人の生活を精神的に豊かにする産業、ということなのだろうか。そういった新しい産業は、需要・供給どっちが先なのかわからないけど、潜在的なニーズはありそう。マーケティングが大切かな。

2011/01/05

Tsutomu Yamamura

上下の下巻。規格大量生産の時代は終わり、情報産業など知価創造社会がすでに出現しているのだ、日本は知価社会にふさわしい制度と価値観を創り出す必要がある、との同じ主張が繰り返し説明されます。講義録でなく、普通の本であれば、もっと整理して編集するのだろうと思います。気がつかないようなデータや事例の指摘も多く、視野を広げてくれます。ときに、この種の本を読むことは大事だと思います。

2013/08/11

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