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もういちど、本屋へようこそ

もういちど、本屋へようこそ

もういちど、本屋へようこそ

作家
田口幹人
出版社
PHP研究所
発売日
2018-08-07
ISBN
9784569841144
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「もういちど、本屋へようこそ」のおすすめレビュー

「活字離れ」ではなく「本屋離れ」!? 本屋と読書の再定義に挑戦する人々の奮闘記

『もういちど、本屋へようこそ』(田口幹人/PHP研究所)

 今でこそ本の読み聞かせは、親が子供にするかイベントのようになっているけれど、歴史的には黙読することのほうが特異で音読するのが普通だった。以前は文字を読むというのは一部の貴人や学者などの特殊技能であったが、印刷技術とともに教育水準が向上したことにより現代においては個人で楽しむものとなった。そのため、現在ではネットの記事やSNSなどの文字は読んでも読書からは離れてしまったのだろうか。結果として、それが現在の出版不況を招き本屋が淘汰されることになったとすれば皮肉というものである。『もういちど、本屋へようこそ』(田口幹人/PHP研究所)では、そんな現代における「本屋」と「読書」について再定義することに挑戦する人々を取り上げている。

 本書には「本」に携わる様々な人が原稿を寄せたり、編者である田口幹人氏のインタビューに応じたりしているのだが、田口氏によると「本が売れない=本が読まれない」ではないという。そもそも「若者の活字離れ」が云われ始めたのは1977年頃のことで、それから約40年も経っているのだ…

2018/9/27

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もういちど、本屋へようこそ / 感想・レビュー

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あじ

本に携わる人々の熱誠寄稿が、伴侶本との出会いに相当する値を弾き出す。想像してみよう、本屋が在る未来を。

2018/09/16

ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

「本が売れない」「活字が読まれない」・・など本屋関係者から見た目線を作者が同じ思いの人をたずねる。〈本屋〉の定義ってなんだろう?本を仕入れてお客さんに売る・・そんなのは『これまでの本屋さん』。『これからの本屋さん』はどうあるべきか。作者が言うよう本屋は書店で買うだけが本やじゃない。時代に沿って少しずつでも変わるのが読者を誘うのではないか。

2019/04/19

白いワンコ

文庫Xと橋爪ももさんの文庫Xの歌『願い』からつながるご縁で読ませて頂きました。これからの読者へ本を届けるための、既存の枠を超えた「本屋」さんたちの奮闘記。本で育った我々読者も出来る限りこの動きに乗らなくては、そんな気持ちになります。増刷も決まりました。ぜひお手に取ってください!

2018/08/16

緋莢

図書館本。さわや書店フェザン統括店長で、『まちの本屋 知を編み、血を継ぎ、地を耕す』(ポプラ社)の著書もある著者を中心に、書店員や取次、司書、ジャーナリストらが〝本屋”について書いています。ボランティアで読書会をした際に、読書会で読んだ本『はらぺこあおむし』は「どこへ行けば買えるの?」と聞かれ、「有名な絵本だから、その辺のどこの書店でも置いてあるよ」と答えたところ、「書店が無いんだよ」と返ってきた事にショックを受け(続く

2019/02/03

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

小規模書籍卸売サービス「Foyer」を浸透させ、「色々な業態の店舗に少しずつそのお店に合う本を置き、街全体で一つの大きな書店を形成する」という構想を、ぜひ実現させてほしい。/また、「本のレビューサイトも『本屋』だ」と語る株式会社ブクログ社員の話は、ここを高頻度で利用する身として身近に感じられた。/最後の章の尻切れ感というか取ってつけた感じが拭えないのが玉に瑕か。

2018/08/10

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