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美術は宗教を超えるか

美術は宗教を超えるか

美術は宗教を超えるか

作家
宮下 規久朗
佐藤優
出版社
PHP研究所
発売日
2021-05-22
ISBN
9784569849447
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美術は宗教を超えるか / 感想・レビュー

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アキ

宮下規久朗と佐藤 優はお二人ともキリスト教徒であり、主に西洋美術とキリスト教の関係についての対談である。宮下氏のキリスト教絵画の解説を、佐藤氏が補足するので読みやすい。美術の始まりは「目に見えないものを視覚化すること」だとすると、イコンとはキリストの痕跡であり、神を崇拝するための窓である。カトリックが聖母を重視するのは、日本におけるキリスト教の普及のように、土地の信仰との土着化に有用だったからである。美術を通して目に見えない神を見ようとするのなら、美術こそ宗教であり、宗教以上の効用もあるのではないか。

2021/12/27

trazom

博覧強記で饒舌の佐藤優さんが聞き手に回るほど、宮下先生の見識が傑出している。「偶像(idol)」と「聖像(icon)」の違いを定義し、聖像は「神を見るための窓」だとする。ルネサンス、宗教改革、イコノクラスムなどを振り返りながら論じられる偶像崇拝と美術との関係は面白いが、二人して「美術は宗教を超える」と意気投合する終着点は少し安直な感じがする。新鮮だったのは「プロテスタントが唯一絶対とする聖書主義も、実は「テキスト」を崇拝するという意味で偶像崇拝」だという佐藤さんの指摘。「聖書は書かれたイコン」なのか…。

2021/08/18

あーびん

もともとキリスト教では偶像崇拝を禁止していたが、イコンはあくまで「窓」であり「窓を通して神に祈る」という認識で偶像崇敬を正当化した。(ウィンドウズを開発したビル・ゲイツはカトリック、画像=アイコン。とても宗教的)また、正教会では聖書をあまり読まない代わりに、物体としての聖書やイコンを「聖なるもの」として崇敬する。これは仏像や仏画からの連想で神の絵それ自体を「神」と考える日本の踏み絵と共通する印象で興味深い。イコノクラスムにおけるクラーナハとデューラーの対比が面白い。

2021/07/02

gtn

佐藤氏は宗教の土着化を肯定しているが、中には踏み絵のように、本来イコンに過ぎないものを神格化する例もある。郷に入れば郷に従えではないが、ある程度習俗に溶け込むことには賛成。だが、度が過ぎれば民衆救済という原点を見失う危険がある。

2021/07/23

umeko

美術と宗教は密接に関係しており、宗教が美術に影響を与えていると思っていた。「美術鑑賞は宗教行為」は、これからの美術鑑賞がこれまでとは一線を画したものになるくらい、興味深く読んだ。

2021/07/31

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