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朝星夜星

朝星夜星

朝星夜星

作家
朝井まかて
出版社
PHP研究所
発売日
2023-02-14
ISBN
9784569854038
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朝星夜星 / 感想・レビュー

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starbro

朝井 まかては、新作中心に読んでいる作家です。幕末~明治にかけての日本初の洋食屋の波乱万丈の物語、読み応えがありました。「朝星夜星」というタイトルに象徴されるほど、凄い努力があったんでしょうね。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85403-8

2023/04/18

いつでも母さん

ほぅ‥朝井まかてさん上手し。激動の時代を二人三脚で洋食屋を営んだ草野丈吉と妻・ゆきの生涯。大河ドラマか朝ドラか!な感じの長編小説。最後は少し急いだ感じがするものの家族とか人間模様、外交までもが織り交ぜてあり長崎や大阪を舞台に、ゆきに気持が乗り移りつつ面白く読んだ。それにしても松竹梅には参っちゃうよ、丈吉のばか!私に妾は務まらないし、御寮人さんも無理だわ。ゆきさん、凄いよ。

2023/03/23

のり

幕末から明治への激動の世で、長崎から大阪へと居を移し、西洋料理の先駆者となった「草野丈吉」と支えた妻の「ゆき」。読み書きは苦手だが、数カ国語を駆使し、西洋人の心と舌を魅了し続けた。職人として日々研鑽を積み、日本の要職に就くものからの信も厚かった。多少、女遊びも盛んな気もあったが…とにかく妥協する事はないし、審美眼も優れていたのだろう。行動力もハンパないし。それにしても逝くのが早すぎた。残された者も、丈吉の教えを守り、それを超えた。時代とはいえばそれまでだが、大切な人を次々と見送った「ゆき」は辛かっただろう

2023/07/13

のぶ

今回朝井さんが作品のモデルに選んだのは、日本で初めて洋食屋を開いた草野丈吉だった。丈吉は、18歳で出島の仲買人に雇われ、ボーイ、コック見習いになる。21歳のときにオランダ総領事の専属料理人になり、3年後にゆきと結婚する。物語はゆきの視点で描かれている。やがて長崎で「自由亭」という店を開店し、欧米人を中心に顧客を迎え入れる。他にも陸奥宗光、後藤象二郎、岩崎弥太郎らが贔屓にしていた。その後大阪にも進出する。長い話だが、朝井さんの筆は今回も安定していて、丈吉や周辺の人物描写は的確で安心して読んでいられた。

2023/02/24

とん大西

面白かったです。信念とド根性で駆け抜ける新時代明治の人々。「白光」「ボタニカ」の筆致にもみられた朝井まかて版朝ドラ。カツレットにビフロースに法蓮草のボートル炒め。幕末の長崎、洋食屋を始めた丈吉とゆき夫婦。丈吉の確かな腕と真摯な商いへの姿勢。客はつくが、それでも経営は火の車。頑固な夫に付き従うおゆきの生真面目な細腕繁盛記…とはちょいと違って。料理の腕はイマイチ。が、出前が入れば重い岡持ちを持って長崎の坂を縦横無尽。牧歌的だがたくましいおゆき。時代が激変していく中でも変わらぬ矜持、阿吽の呼吸。良い物語でした。

2023/06/29

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