秘密の花園
秘密の花園 / 感想・レビュー
starbro
朝井 まかては、新作中心に読んでいる作家です。滝沢馬琴や『南総里見八犬伝』は知っていましたが、その物語は初読です。江戸時代の大戯作者には、ドラマがありました。水滸伝は既読なので、何時か『南総里見八犬伝』を読んでみたいと思います。 https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/12/11/01168/
2024/02/28
のぶ
今回、まかてさんが物語のテーマに選んだ人物は曲亭馬琴。その生涯を堪能させてもらいました。理不尽な仕打ちに耐えられず、武家奉公を捨てて出奔した滝沢興邦(後の曲亭馬琴)。山東京伝の知古を得、紆余曲折を経て戯作者に収まった馬琴だったが、武士のプライドを捨てられない。癇癪持ちで言葉に毒がある妻・百との夫婦喧嘩も絶えない。超売れっ子作家になっても一向に平穏な日々を得られない馬琴。当時としても超大作であった「南総里見八犬伝」がいかに世に出されたかがよく分かり、その過程においての人間・曲亭馬琴がよく描かれていた。
2024/03/02
雅
滝沢馬琴の一代記。本人もだけど周りもクセがある。だからこそ名作が生まれたのかな
2024/04/18
万葉語り
きらん風月を読み終えて手に取ったので、江戸時代元禄化政期の文人絵師がまた別の角度から描かれていた。大阪の木村蒹葭堂、来年の大河の蔦屋重三郎など、全く知らなかった魅力的な人たちの存在を知れてよかった。滝沢馬琴は八犬伝の作者として名前は知っていたが、お家存続のため、家族のため書き続けた人だとわかった。山東京伝、葛飾北斎などビックネームも次々と出てきて、ドラマ化したらすごいと思った。2024-52
2024/04/04
pohcho
「南総里見八犬伝」の作者・曲亭馬琴の生涯。馬琴に山東京伝、写楽に北斎と登場人物が有名人ばかりで、すごい才能が集結した時代だったんだなあと(蔦屋重三郎がかっこよくて、来年の大河ドラマ楽しみ)馬琴自身はかなり狷介な性格。それに輪をかけて妻が怒りっぽくて、和む場面はほとんどなかったが(笑)それでも、花を愛で動物を愛する馬琴の心の中には秘密の花園があったのかなあと。夜鷹の娘がどうなったのか気になりつつ、里見八犬伝はいつか読んでみたい。
2024/02/21
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