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京都祇園もも吉庵のあまから帖8 (PHP文芸文庫)

京都祇園もも吉庵のあまから帖8 (PHP文芸文庫)

京都祇園もも吉庵のあまから帖8 (PHP文芸文庫)

作家
志賀内泰弘
出版社
PHP研究所
発売日
2024-01-10
ISBN
9784569903682
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京都祇園もも吉庵のあまから帖8 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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Ikutan

読み出してからあれっ?と思うところあり。どうも7巻を読み飛ばしていたみたい。それでも、いつもながらの『もも吉庵』に今回も教えられること多し。『先義後利』 空豆の食べ方から人となりが分かるという話や、人を恨んだり憎んだりするほど、自分の心が傷つくというのになるほどなぁと。朱音ちゃんは今回も活躍だったけれど、このパターンに慣れてきたので、あまり感動できず。後半、もも吉母さんの過去や美都子の出生の秘密がおジャコちゃん視点で明かされるところは変化があってよかった。

2024/02/10

よっち

京都・祇園の甘味処「もも吉庵」。店を営む元芸妓の女将・もも吉のもとには、様々な悩みを抱えた人が訪れる第八弾。夫のために身を粉にして尽くす四つ葉のクローバー探し、茶菓子の食べ方から人を見る目を教わった銀行の融資係の改心、紛糾する会議の空気を一変させた女性秘書の機転、離れ離れになっていた母親代わりとの再会、部下に裏切られすっかりやる気を失ってしまった夫を支え続けた妻の思い。今回も止むを得ない事情があったり、上手く行かない状況ですれ違っていた関係を、丁寧に寄り添って再び紡ぐきっかけを作る優しさが効いていました。

2024/01/09

assam2005

いい事ばかりは続かない、そして、悪いことばかりも続かない。つらい時こそ「お気張りやす」。その踏ん張りが良い空気を呼び込むのでしょうか。ふとしたことで足元をすくわれ、ガタガタと崩れていく。人は上手くいかないと余裕を失い、気張ることさえ忘れてしまうのよと、もも吉はゆったりと余裕かまして、もも吉ペースへと引きずり込む。もも吉は常に余裕。こういうふうになれたのなら、悪いことは続かない、のかもしれない。心の余裕を失わないようにと、何度ももも吉が伝えようとしているように思えた。でもそろそろ違うパターンも欲しいかな。

2024/02/19

陽ちゃん

シリーズ8作目。今回ももも吉お母さんのアドバイスが光ってました。美都子と隠善の仲が、前へ進んだような進んでないようなで、もどかしいなあ。

2024/01/30

みにみに

お久しぶりのもも吉お母さん。やむにやまれぬ事情の悩みにすれ違い、心の靄ももも吉お母さんにかかれば気持ちも新たに生まれ変われる心地。人を見ることはどんな社会の場でも必要だし、これができればほとんどのことはうまくいくんじゃないかと思った。それが実際はかなり難しいことなのだけど。そしてもも吉お母さんも抱える辛い過去の真実もついに明らかに。人を救うために自身が秘してきた話も辞さないお母さんの思いには感服する。いつも人のことをまず思い、大切なことの優先順位を間違わないのは大事。見習いたい。でも難しい。

2024/01/13

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