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京都祇園もも吉庵のあまから帖6 (PHP文芸文庫)

京都祇園もも吉庵のあまから帖6 (PHP文芸文庫)

京都祇園もも吉庵のあまから帖6 (PHP文芸文庫)

作家
志賀内泰弘
出版社
PHP研究所
発売日
2023-01-11
ISBN
9784569902784
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「京都祇園もも吉庵のあまから帖6 (PHP文芸文庫)」のおすすめレビュー

看板猫「おジャコちゃん」の秘密も明かされる! 優しく“気張る”ことを教えてくれる、大人気シリーズ最新刊

『京都祇園もも吉庵のあまから帖』(志賀内泰弘/PHP研究所)

 そこに悪意がなくても、誰かを心の底から思いやっていたとしても、物事がうまくまわるとは限らない。むしろすべてが裏目に出て、コツコツと積み重ねてきたものが一瞬でひっくりかえされてしまう。そんな理不尽が、ある日突然襲いかかってくるのが、人生だ。そんなとき人はどうやって明日への希望を見出し、生きていけばいいのかを、甘味処の女将・もも吉の言葉を通じて教えてくれるのが「京都祇園もも吉庵のあまから帖」シリーズ(志賀内泰弘/PHP研究所)だ。

 15歳から祇園で修業を積み、20歳で芸妓となったもも吉は、No.1として名を馳せていた娘の美都子がタクシー運転手に転身したのをきっかけに、営んでいたお茶屋をたたんで、甘味処「もも吉庵」を開いた。齢70を過ぎても決して背筋を曲げない彼女の生きざまは、人生に迷う人たちの心にいつも明るい灯をともす。

 たとえば最新6巻で、自分のせいで濡れ衣を着せられてしまった幼なじみを救いたい女子高生に、彼女はこんなことを言う。〈人いうんわなぁ、生きているかぎり知らず知らずに人を傷つけ…

2023/1/11

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京都祇園もも吉庵のあまから帖6 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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machi☺︎︎゛

大好きなシリーズの6巻目。今回は特別にもも吉お母さんの飼い猫、おじゃこちゃんの過去の話もあって意外な過去に涙💧ある事をきっかけに声を失っていた舞妓の奈々江ちゃんも自分の心に閉じ込めていた思いを解き放ちまた新たな一歩を進めて良かった。最後の話に出てくる伏見稲荷は行った事もあって思い出し懐かしかった。

2024/04/29

Ikutan

「あんさん、間違うてます」もも吉の鋭い指摘が、心に響くシリーズ第6弾。いやぁ、おジャコちゃんが、もも吉庵にやって来るまでに色々あったんですね。第二話は、おジャコちゃんの物語。吐いて良い嘘と悪い嘘。所々に挟まれるおジャコちゃん視点が楽しい。第四話は、雷神堂と風神堂の物語。切磋琢磨の意味を考えさせられる。そして、よかったね。奈々江ちゃん。最終話は涙無しでは読めません。今回が、今までで一番よかったな。新刊も楽しみ。

2023/08/27

本詠み人

おじゃこチャン🐱の秘密、能率・効率・競争を追い求める人と朱音の違い、“切磋琢磨”の本当の意味…など盛りだくさんな第六弾✨最終章では驚きの!フィクションなのに涙が止まらず💦本当に良かった💓💞デモ最近は巻末特別インタビューも楽しみにしてる😋

2023/02/08

よっち

京都、祇園の一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」。この一風変わったお店に、今日もわけありのお客が訪ねてくる第六弾。冤罪を晴らす神社について訊ねる女子高生の心に秘めた罪と恋、もも吉庵の飼い猫にまつわる過去と祇園の人々のやさしい噓、商売に身の入らない骨董商を改心させた女性秘書の純真、能率・効率を追求した経営者の窮地を救ったある約束。社長秘書の朱音の大切な人だったり、懸案だった問題もようやく解決したりと、今回もいろいろ盛りだくさんな内容でしたけど、ひとつひとつのエピソードに優しさに溢れていてとても良かったですね。

2023/02/27

よっしー

ここに来て、遂におジャコちゃんの事が明らかとなりました。おジャコちゃん目線で語られる場面と、人間から見る場面、微妙に食い違っているのがまた面白かったです。だからこそ、そこからの別れは切ないものでした…。そして、当たり前のように使う「切磋琢磨」の言葉にある意味。ライバルを蹴落とすのではなく、共に高めあう、その考え方は大切にしていきたいと感じました。私ももも吉庵で話を聞いて、新たな視点が欲しいなと思う日々です。

2024/01/27

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