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イザベルに薔薇を

イザベルに薔薇を

イザベルに薔薇を

作家
伊集院静
出版社
双葉社
発売日
2018-02-21
ISBN
9784575240801
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イザベルに薔薇を / 感想・レビュー

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ケイ

伊集院さん、えっ…という戸惑い。このショックは、たけしの『アナログ』を読んだ時にもあった。しかし、本を閉じてしばらくして思う。いや、そんなはずはなかろう、これは表紙やオビも含め、すべて伊集院さんの遊び心なのかもしれない。競馬や麻雀がわかるか、ソープ嬢に惚れたら悪いか、オカマの口説きだって本気で聞いてやれよ、弱くったって立ち向かってったもんだぜ、少し前の男ってのは、という気概がある、のかもしれない。

2018/05/29

starbro

伊集院静は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、伊集院静版サザエさん?、ギャンブル・ポエム青春譚でした。麻雀が嫌いな人には辛い作品です。 http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-24080-1.html

2018/03/10

しゃが

詩を愛する心優しい青年の名は青川詩人美(アオカワシジミ)は叔父さんを頼って上京。そこで様々なギャンブルとそれにかかわる大人たちの出会いで成長する(?)物語。出会った大人たちはその人生の中で培った(?)ものを教えてくれる。もうお分かりでしょう、すべてがあの方、阿佐田哲也さんのキャンブル哲学と色川武大さんの人生だった。きっとギャンブル好きには好書だろ。が、大人の流儀的なものは感じられなかった。新刊というだけで読み切った私にもまだ忍耐力はあった(笑)。

2018/04/13

鬼山とんぼ

『琥珀の夢』『ミチクサ先生』『男の流儀』などは高く評価してるし作詞も大好きだが、これは駄作だわ。纏まりがなさすぎる。私自身は幼時から博打世界の近くで過ごし中学までそっちに行こうと思っていたが、この本の勝負はリアリティーを感じない。01年に漫画「毎日かあさん」の西原理恵子サンとの対談が始まってすぐ後に本作の週刊誌連載が始まる。その理恵子サンからも「ロクデナシそのもの」の烙印を押され、タガを外した本来の自分を無性に描きたくなったのだろう。察するに青川無塁が今の自分、詩人美くんを昔の自分に仮託したものだ。

2024/01/04

わいほす(noririn_papa)

ページをパラパラめくると懐かしい牌活字。思わず手にしてしまう。阿佐田哲也氏亡き後、ギャンブル小説の後を継ぐのは伊集院氏しかいないと期待しているのだが、なかなか本腰を入れてくれない(笑)。本作もユーモアとロマンスとギャンブルが中途半端で、前半は読むのに往生してしまった。先日、小島武夫さんも亡くなり、かつて一世を風靡した麻雀新撰組の3人がこの世にいなくなってしまった。もう麻雀に人生かけるような時代じゃないのかもしれないけれど、伊集院氏にはいつか、しびれるような麻雀小説、ギャンブル小説を書いて欲しい。

2018/06/28

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