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緋色の残響

緋色の残響

緋色の残響

作家
長岡弘樹
出版社
双葉社
発売日
2020-03-18
ISBN
9784575242607
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緋色の残響 / 感想・レビュー

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しんたろー

名短編『傍聞き』の母娘、刑事・羽角啓子と娘・菜月が主役で5話の短編集は、母娘の周囲で起こった事件を協力して解き明かす物語。短編の名手らしいキレのある展開で、各話に散りばめられたトリビア的な知識が伏線回収に繋がるのが面白い。少ない登場人物だから犯人探しではなく、トリックを楽しむミステリで(少々強引な作品もあるが)『黒い遺品』はシリーズ中では間違いなくトップクラスの出来だと思った。人気シリーズ『教場』のドライな世界観ではなく、デビュー時の人情ミステリに近いのも好みで、母娘の今後も含めて続編を楽しみに待ちたい♬

2020/07/02

パトラッシュ

シングルマザー刑事と中学生の娘が事件を解決するという設定は面白いが、ミステリ小説としては物足らない。刑事の娘とはいえ子供が犯罪捜査に参加する理由が強引だし、推理というより直感頼りでクイズに近い。各編の犯人の動機も「そんなもので」と感じるものばかりだが、逆に人はつまらない理由で殺人まで犯してしまうのだと言いたいのか。何より母親の羽角啓子には、著者の他作品のような背負うものや過去が感じられない。読んだのはかなり前だったので『傍聞き』の女刑事だとすぐ思い出せなかったが、シリーズ物の主役には弱かったのではないか。

2020/06/17

いつでも母さん

また、羽角母子に会えた。メダカの保護色は知らなかったが娘・菜月の先が楽しみな連作短編5話だった。でもこんなに絡む事件ってどうなの?

2020/04/11

修一郎

傍聞きに御登場の母娘です。憶えていなくてごめんなさいね。あとでもう一回読んでおきます。菜月ちゃん成長しました。この調子だと続編では菜月ちゃんが主人公ですね。5編の短編はいつもの長岡節,手品の種明かしをされて「んなことあるかよ!」と突っ込みたくなるってパターンは同じです。読んだ後もわからなかったのでメダカの習性調べちゃいました。この母娘にはじっくり一つの事件を解決するのを期待します。菜月ちゃんが気づいてお母さんがその裏を取るパターンでね。お気に入りは,これだったらありかなと感じられた「黒い遺品」。

2020/07/17

fwhd8325

とても繊細で緻密な作品集です。短編ならではの展開と短編にしておくのがもったいなくらいの緻密なプロットに大満足です。かなり前に「傍聞き」を読んでいるんですが、あまり覚えていませんでした。この作品はシリーズになっているようなので、あらためて読み直してみようと思います。

2020/07/27

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