“刑事の母”を持つ娘と“新聞記者の娘”を持つ母。親子が繰り広げる推理と情報の心理戦を描いた短編集『球形の囁き』 身近な誰かが“犯罪者”になる。私たちは、その可能性を普段あまり考えない。だが、殺人を含めたあらゆる犯罪において、加害者となるか否かの境界線を越えるハードルは、実はそんなに高くない。それが、顔見知りによる怨恨の場合であれ、偶発的な事故であれ。… もっと見る