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姑の遺品整理は、迷惑です (双葉文庫)

姑の遺品整理は、迷惑です (双葉文庫)

姑の遺品整理は、迷惑です (双葉文庫)

作家
垣谷美雨
出版社
双葉社
発売日
2022-04-14
ISBN
9784575525625
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姑の遺品整理は、迷惑です (双葉文庫) / 感想・レビュー

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ケイ

垣谷さんらしい展開だな。あなたそれはどうなのよ!と少し思ってしまう主人公の行動と考えとに付き合っているうちに、ほっこりしてくる。他人のことを、自身側を正しい軸として判断して考えてはいけないと当たり前のことを改めて学ぶ。団地にお年寄りが住む不便さも身にしみた。私も、断捨離していかなくちゃ。

2023/05/18

じいじ

ともすると、昏くジメジメする「遺品整理」は笑えない話なのに、何度も笑ってしまいました。これは、一人っ子の亭主をもつ妻の奮闘記です。この妻は、どうもお姑さんとはウマが合わなかったようです。築40年、エレベータのない4階の公団住宅が、姑の住まい。そこには、想像を超えた遺品が詰まっていました。まさに、今はゴミ捨ても「カネ」がかかる時代です。遺品整理に悪戦苦闘するお話は、大変参考になりました。読み終えて「死者は生者を惑わすべからず」の教訓を、しかと肝に銘じました。

2022/07/09

読書のーと

姑・多喜が突然亡くなり、遺品整理をする事になった嫁・望登子。 姑の家は物が多い状態で、望登子は遺品整理に苦労する。 一方で、姑とは正反対の性格である望登子の実母は、しっかりと自身で生前整理して亡くなった。 しかし物が遺っていなかった分、実母との思い出や記憶は姑とのものよりも少ない。 物を遺して亡くなった姑と物を遺さず亡くなった実母…。生前の生き様を考えると、人間味に溢れた人生は、きっと姑の方だろう。 引っ越しの物の処分すら大変なのに、遺品整理となると本当に大変だと思う…💦 私も断捨離しないと😂

2023/03/05

Kazuko Ohta

一昨年、義母が他界しました。週に一度は嫁の私がひとりで実家に寄ってお茶を飲みながら話をする間柄で、嫌な思い出は何ひとつありません。たぶん。でも亡き後の実家の様子はまるで本作のまんま。アヲハタのイチゴジャムなんて20個ぐらいありましたし、台所の隅からはビニール袋の中でドロドロになったほうれん草も出てきました。何も捨てる気のない夫の顔を見て主人公が「この男は本物の馬鹿なのか」と思うシーンは笑いました。いえ、ウチの夫はそんなこと絶対言いませんでしたけれども。遺品を整理して気づくことがある。楽しめたらいいと思う。

2022/04/26

のんちゃん

望登子は団地で独居の急死した姑の遺品整理と部屋じまいをする事になった。いざその部屋にいくと物が溢れていた。先の見えない片付けを進めながら望登子は、先に亡くなったきっちりとした実母と比べてしまう。が、その片付けの救世主は姑が世話した人々だった。望登子は亡き二人に思いを馳せる。私も同居していた亡母の遺品整理で45ℓゴミ袋12個を出した。実家じまいの現実がわかる本。最初、望登子と一緒に片付けに苦しくなったが、今回も読み易さに一気読み。最後は亡き母二人の両方の価値観に花が添えられる。しかしながら夫は使えない😂

2022/07/19

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